登山の日はなぜ10月3日?語呂合わせと山の日との違い

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10月3日が「登山の日」とされている理由は、日付の読み方にあります。10(と)と3(さん)を「とざん(登山)」に重ねた語呂合わせです。

この10月3日を登山の日として扱う活動は、1990年代初めから確認できます。現在の公益社団法人日本山岳ガイド協会の前身である日本アルパイン・ガイド協会が関わり、10月3日だけでなく、10月3日から11日までを「登山週間」とした時期もありました。

現在も10月3日は「登山の日」として使われています。2026年にも日本山岳ガイド協会が、この日に安全登山に関する実技講座を予定しています。

一方、日本には8月11日の「山の日」もあります。こちらは法律で定められた国民の祝日で、登山の日とは成り立ちも位置づけも異なります。

目次

登山の日が10月3日なのは「とざん」の語呂合わせ

10月3日という日付は、数字の読み方を「登山」という言葉に重ねたものです。

10(と)+3(さん)→「とざん」→登山

全国山の日協議会が掲載する「山の日」制定の歴史でも、日本山岳ガイド協会の前身である日本アルパイン・ガイド協会が、10と3の語呂合わせから10月3日を「登山の日」とした経緯が紹介されています。

数字の3を単独で「ざん」と読むわけではなく、10の「と」と3の「さん」を続けて読み、「とざん」という言葉に重ねた語呂合わせです。

公式に紹介されている日付の由来は、この「10」と「3」の語呂合わせです。法律の施行日や特定の登山記録を由来とする説明は、現在確認できる公式資料では見当たりません。

また、登山の日は国民の祝日ではないため、学校や会社が一律に休みになる日でもありません。

登山の日には1991年と1992年の記録がある

登山の日の始まりをたどると、1991年と1992年という2つの年が出てきます。

全国山の日協議会の沿革ページでは、1991年に日本山岳ガイド協会の旧名である日本アルパイン・ガイド協会が、10月3日を「登山の日」として集会を行ったことが記録されています。

一方、同協議会のウェブサイトに掲載されている「山の日」制定の歴史では、1992年に日本アルパイン・ガイド協会が「登山の日」を提唱したと紹介されています。

全国山の日協議会の沿革では1991年、同サイトの歴史解説では1992年の記録が紹介されています。

年確認できる内容
1991年10月3日を「登山の日」として集会を実施
1992年「登山の日」を提唱したとする歴史解説がある
現在日本山岳ガイド協会が10月3日を「登山の日」として活動

このため、「登山の日は1992年に制定された」と一つの年だけで説明するより、1991年には登山の日としての活動が記録され、1992年には提唱したとする解説が残っていると捉えるほうが、確認できる資料の内容に沿っています。

10月3日から「登山週間」が設けられた時期もあった

登山の日に関連した活動は、10月3日の1日だけにとどまらない時期もありました。

全国山の日協議会の歴史解説では、日本アルパイン・ガイド協会が10月3日から11日までの9日間を「登山週間」としていたことが紹介されています。

期間中には、人気の山での集中登山、三ツ峠でのガイド祭り、東京都内で登山を勧める催しなどが行われたとされています。

1日の記念日だけでなく、複数の日にわたって登山に触れる機会を設けていたことになります。

ただし、10月3日から11日までの「登山週間」が、現在も毎年同じ形で継続していることは、現在公開されている公式情報からは確認できません。

一方、10月3日の「登山の日」という名称は、現在も日本山岳ガイド協会の活動で使われています。

現在も10月3日に安全登山の啓発活動が行われている

日本山岳ガイド協会では現在も10月3日を「登山の日」とし、安全登山に関する活動を行っています。

同協会が進めているのが、「百万人の山と自然 安全のための知識と技術」と題した安全登山啓発活動です。公開講座や実技講座などを通じ、登山に必要な知識や技術を伝えています。

2026年9月10日に公開された案内では、2026年10月3日(土)の登山の日に、東京都の御岳山で実技講座を開催する予定とされています。

10月3日は、現在も安全登山の知識や技術を伝える機会として活用されています。

登山の日と8月11日の「山の日」は何が違う?

「登山の日」と名前が似ている記念日として、8月11日の「山の日」があります。

両者の大きな違いは、山の日は法律で定められた国民の祝日で、登山の日は国民の祝日ではないことです。

山の日は2014年の祝日法改正によって設けられ、2016年から国民の祝日となりました。内閣府が示す趣旨は、「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことです。

違いを比べると、次のようになります。

項目登山の日山の日
日付10月3日8月11日
位置づけ登山に関する記念日国民の祝日
始まり1990年代初めから活動を確認2016年から国民の祝日
日付との関係10と3を「とざん」に重ねた語呂合わせ祝日法で8月11日と規定
主な特徴登山や安全登山との関わりが強い山に親しみ、山の恩恵に感謝する日

山の日は、登山をする人だけを対象にした祝日ではありません。山そのものに親しみ、その恩恵に感謝する機会として設けられています。

これに対して登山の日は、「登山」という行為との結びつきが強い記念日です。現在の日本山岳ガイド協会による安全登山の取り組みにも、その特徴が表れています。

登山の日に関する活動は、国民の祝日「山の日」が始まる20年以上前から確認されています。

10月初旬という季節にも登山とのつながりがある

10月3日という日付の中心的な由来は、10と3を「とざん」に重ねた語呂合わせです。

その一方で、全国山の日協議会に掲載された歴史解説では、10月初旬が紅葉の時期に入り、比較的天候が安定する登山シーズンだったことにも触れています。

10月3日の日付の由来とは別に、秋という季節が当時の活動背景として紹介されています。

日本の山は、地域や標高によって気象条件が大きく異なります。10月には紅葉を楽しめる山がある一方、高い山では低温や降雪が見られる時期でもあります。

そのため、10月3日という日付そのものは語呂合わせに由来し、秋という季節は登山の日に関する活動が行われた時期の背景として扱うのが適切です。

まとめ

「登山の日」は毎年10月3日です。

日付の由来は、10(と)と3(さん)を「とざん(登山)」に重ねた語呂合わせにあります。

全国山の日協議会の沿革では、1991年に日本アルパイン・ガイド協会が10月3日を登山の日として集会を行った記録があります。一方、同協議会サイトに掲載された歴史解説では、1992年に「登山の日」を提唱したと紹介されています。

また、10月3日から11日までを「登山週間」として活動した時期もありました。現在も10月3日の登山の日は使われており、2026年にも日本山岳ガイド協会が安全登山の実技講座を予定しています。

8月11日の「山の日」は国民の祝日ですが、10月3日の登山の日は登山との結びつきが強い記念日です。

10と3を「とざん」に重ねた語呂合わせから始まり、現在も安全登山を伝える活動に使われている。それが10月3日の「登山の日」です。

参考情報

  • 公益社団法人日本山岳ガイド協会「協会概要・沿革」
  • 公益財団法人全国山の日協議会「設立の経緯・沿革」
  • 公益財団法人全国山の日協議会「『山の日』制定までの歴史に関する解説」
  • 公益社団法人日本山岳ガイド協会「百万人の山と自然 安全のための知識と技術」
  • 公益社団法人日本山岳ガイド協会「2026年10月3日『登山の日』実技講座案内」
  • 内閣府「国民の祝日について・山の日」

この記事を書いた人

気になったテーマを中心に、公開情報や資料を読みながら記事をまとめています。背景や違いが見えにくい話題も、公式サイトや公開資料を確認しつつ、できるだけわかりやすく整理してお届けしています。

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