ゲームにはさまざまなジャンルがありますが、その中でも長く親しまれてきた定番のひとつがRPGです。
名前は知っていても、何の略なのか、どこがほかのゲームと違うのか、意外と説明しにくいと感じる人もいるかもしれません。
RPGは、キャラクターを育てながら物語を進めていく楽しさがあり、昔から多くの人に愛されてきました。
さらにたどっていくと、その始まりは今のテレビゲームより前にさかのぼります。
この記事では、RPGの意味、特徴、種類、人気の理由、そして始まりまで、流れがつかみやすい形で紹介します。
RPGとは何の略?
RPGは Role Playing Game(ロールプレイングゲーム)の略です。直訳すると「役割を演じるゲーム」という意味になります。
プレイヤーがゲームの中で主人公や仲間の立場を体験し、その世界の出来事に関わりながら物語を進めていくことから、この名前が使われています。
ただ、ここでいう「役割を演じる」は、舞台の俳優のように細かく演技をするという意味だけではありません。
ゲームの中で旅をしたり、戦ったり、選択を重ねたりしながら、その世界の一員として物語を進めていく感覚がRPGらしさにつながっています。
そのためRPGは、ただ勝敗を競うゲームというより、冒険・成長・物語を楽しむジャンルとして広く知られています。
主人公が少しずつ強くなり、最初は行けなかった場所へ進めるようになる流れも、このジャンルの大きな魅力です。
RPGの始まりはテーブルトークにある
今ではRPGといえばテレビゲームやスマホゲームを思い浮かべる人が多いですが、もともとの始まりはコンピューターゲームではありません。
原点としてよく挙げられるのが、1974年に登場した『Dungeons & Dragons』です。これはテーブルを囲み、会話やサイコロを使って冒険を進めるテーブルトークRPGとして知られています。
この遊びでは、参加者がそれぞれ役割を持ったキャラクターになり、進行役の説明を聞きながら物語を進めていきます。
敵と戦うだけでなく、探索したり交渉したりする要素もありました。
今のRPGにつながる「キャラクターの成長」「冒険」「パーティ」「世界観」といった土台は、この頃にすでに見られます。
その後、この遊び方をコンピューター上で再現しようとする流れが生まれ、RPGはデジタルゲームのジャンルとして広がっていきました。
ここを知ると、RPGが単なる戦闘ゲームではなく、もともと「世界の中で役割を持って冒険する遊び」だったことがわかります。
コンピューターRPGはどう広がったのか
RPGがコンピューターゲームとして本格的に知られるようになった初期の代表作として、『Ultima』(1980年)と『Wizardry』(1981年)がよく挙げられます。
『Ultima』は広い世界を旅する感覚を強く打ち出し、『Wizardry』はダンジョン探索やパーティ編成の魅力で知られました。
後のRPGに大きな影響を与えた作品として語られることが多く、現在のRPGにある「町とダンジョン」「レベル上げ」「装備」「仲間との役割分担」などの要素にもつながっています。
この時代のRPGは、今よりも難しめで自由度が高い作品が多く、遊ぶ側に試行錯誤が求められることも珍しくありませんでした。
そのぶん、世界を切り開いていく感覚が強く、熱心なファンを生みやすいジャンルでもありました。
日本でRPGが広く知られたきっかけ
日本でRPGを一般に広めた作品として特に有名なのが、1986年発売の『ドラゴンクエスト』です。
それまでのRPGは、やや複雑で遊ぶハードルが高い面もありましたが、『ドラゴンクエスト』は操作や見せ方を整理し、多くの人が入りやすい形にしました。
コマンドを選んで戦う方式や、町で情報を集めながら旅を進める流れは、日本のRPGらしい定番の形として強く定着していきます。
この流れによって、RPGは一部の熱心なゲームファン向けのものではなく、幅広い層が楽しむジャンルへと広がりました。
日本では「RPG=物語を楽しみながら成長していくゲーム」というイメージが強いのも、この時代の影響が大きいといえます。
RPGの特徴
RPGには作品ごとの違いがありますが、共通して見られやすい特徴があります。
ここを押さえておくと、RPGらしさがつかみやすくなります。
キャラクターが成長していく
RPGを代表する要素のひとつが成長です。敵との戦いや冒険を通して経験を積み、レベルが上がることで能力が高くなっていきます。
最初は苦戦した相手に後から勝てるようになる流れがあるため、遊んでいて達成感を得やすいジャンルです。
成長の形は作品によってさまざまで、レベル制のほか、スキル習得、装備の強化、仲間との組み合わせなどもあります。
単純に数字が上がるだけでなく、「自分の旅の積み重ねが強さになる」感覚がRPGらしいところです。
物語を進める楽しさがある
RPGはストーリーを重視する作品が多く、物語の続きが気になって先に進みたくなる作りがよく見られます。
世界に異変が起きて旅に出るもの、仲間との関係が深まっていくもの、大きな秘密が少しずつ明かされていくものなど、作品ごとに色は違います。
アクションゲームや対戦ゲームと比べると、RPGは「うまく操作できるか」だけでなく、「この先どうなるのか」がプレイの動機になりやすいジャンルです。
ゲームでありながら、小説やアニメに近い没入感を味わえる作品が多いのも特徴です。
仲間との役割分担が生まれやすい
RPGでは、主人公ひとりではなく複数の仲間と旅をする作品が多く見られます。
攻撃が得意なキャラクター、回復が得意なキャラクター、防御に強いキャラクターなど、それぞれに役割があるため、組み合わせを考える楽しさが生まれます。
この「パーティ」という考え方もRPGらしい要素です。
誰を前に出すか、どの順番で行動するか、どの能力を伸ばすかによって遊び方に個性が出るため、同じ作品でも人によって印象が変わりやすいジャンルといえます。
RPGにはどんな種類があるのか
ひとくちにRPGといっても、実際にはいくつかのタイプがあります。
知っておくと、同じRPGでも遊び心地がかなり違うことがわかります。
コマンドRPG
コマンドRPGは、戦闘中に「こうげき」「まほう」「どうぐ」などの選択肢から行動を選ぶタイプです。
落ち着いて考えながら進められるため、RPGに慣れていない人でも入りやすい方式として定着しました。
日本のRPGではこの形式が長く親しまれてきたため、RPGと聞いて真っ先に思い浮かべる人も多いかもしれません。
戦略を考える楽しさと物語の読みやすさが両立しやすいのが魅力です。
アクションRPG
アクションRPGは、キャラクターを直接操作してリアルタイムで戦うタイプです。
敵の攻撃を避けたり、タイミングよく技を出したりと、操作の感覚がプレイ体験に強く関わります。
成長や装備の要素を持ちながら、アクションゲームの気持ちよさも味わえるため、テンポの良い遊び方を好む人に向いています。
RPGの幅を広げたジャンルのひとつです。
オンラインRPG
オンラインRPGは、ほかのプレイヤーと同じ世界で冒険できるタイプです。
ひとりでは難しい強敵に挑んだり、協力してダンジョンを攻略したりする楽しさがあります。
キャラクターを長く育てていく遊び方とも相性がよく、ゲームの中で人とのつながりが生まれやすいのも特徴です。
物語だけでなく、交流そのものが思い出になることもあります。
RPGはなぜ長く人気なのか
RPGが長く親しまれてきた理由は、単に歴史があるからではありません。
成長・物語・没入感の3つがそろっていることが大きいです。
まず、自分のキャラクターが強くなっていく感覚はわかりやすく、努力が結果に結びつく面白さがあります。
少しずつできることが増えるので、遊び続ける理由が生まれやすいジャンルです。
次に、物語を追う楽しさがあります。次の町で何が起きるのか、仲間にどんな過去があるのか、最後に何が待っているのか。
先が気になる作りは、RPGが昔から支持されてきた大きな理由のひとつです。
さらに、RPGは世界に入り込む感覚が強いジャンルです。
プレイヤーは単に画面を見るのではなく、その世界の中で旅を続ける当事者のような気分になれます。
だからこそ、何年たっても忘れられない作品が生まれやすいのだと思われます。
日本のRPGが独自に発展したおもしろさ
RPGの始まりは海外にありますが、日本では日本らしい発展も見られました。
特に、物語の見せ方やキャラクターの親しみやすさが重視されやすく、遊びやすく整理された作品が増えていきました。
『ドラゴンクエスト』が広い層に受け入れられたのも、その流れを象徴する出来事です。
海外RPGは自由度の高さや選択肢の多さで語られることが多く、日本RPGは物語の進み方や仲間とのドラマで語られることが多い、といった見方もあります。
もちろん例外はありますが、こうした違いを知ると、同じRPGでも作品ごとの個性が見えやすくなります。
RPGが長く生き残ってきた理由のひとつは、この変化のしやすさにもあります。
古い形を残しつつ、新しい遊び方も取り込みやすいので、時代が変わっても楽しみ方が途切れにくいジャンルです。
Q&A(よくある疑問)
まとめ
RPGは Role Playing Game の略で、キャラクターの役割を体験しながら冒険や物語を進めるゲームジャンルです。
成長、探索、仲間との連携といった要素がそろっており、昔から多くの人に親しまれてきました。
その始まりは1974年の『Dungeons & Dragons』にさかのぼり、
そこから『Ultima』や『Wizardry』といったコンピューターRPGへ発展し、
日本では1986年の『ドラゴンクエスト』が広く普及のきっかけになりました。
意味だけでなく、始まりまで知ると、RPGが今も愛されている理由がより見えてきます。
