ゲームでなぜ「サーバー落ち」と言う?接続切れが起きる理由

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オンラインゲームの途中で動きが止まり、「サーバーとの接続が切断されました」と表示されることがあります。こうした場面では、プレイヤー同士の会話やSNS上で「サーバーが落ちた」と言われがちです。しかし、実際にゲームサーバー全体が停止したとは限りません。

自宅のWi-Fi(無線LAN)や通信回線、ゲームサーバーまでの経路で短い通信切れが起こり、プレイヤー側の接続だけが終了したケースもあります。

サーバーが正常でも、プレイヤーとの通信を維持できなければゲームから切断されます。利用者には問題が起きた場所が見えにくいため、このような個別の接続切れまで、プレイヤー間では「サーバー落ち」と呼ばれることがあるのです。

目次

プレイヤー間では「サーバー落ち」が接続トラブル全般を指すことがある

オンラインゲームのプレイヤー同士の会話やSNS上では、ログインできないときだけでなく、自分だけが対戦ルームから切断された場面でも「サーバーが落ちた」と表現されることがあります。

これは、ゲーム会社が障害の種類を示すために使う正式な表現ではありません。利用者側が接続トラブルを短く伝えるために使う俗な言い方です。

ゲーム運営からのお知らせでは、「接続障害」「ログイン障害」「通信エラー」「一部機能を利用できない状態」など、確認された症状に合わせた言葉が使われます。

実際の原因は一つではありません。サーバー本体の停止、ログイン機能の障害、通信経路の混雑、自宅回線の瞬断など、異なる現象がプレイヤー間では同じ「サーバー落ち」という言葉でまとめられています。

プレイヤーが画面上で確認できるのは、キャラクターが動かない、接続エラーが表示される、ルームから退出するといった症状です。端末とゲームサーバーの間で何が起きたのかは見えないため、原因が分からない段階では、利用者同士が「サーバー落ち」と呼ぶことがあります。

コンピューターの分野では、機器やプログラムが応答しなくなったり、機能を停止したりする状態を「落ちる」と表現します。「サバ落ち」の「サバ」は、サーバーを縮めた呼び方です。

オンラインゲームのプレイヤー間では、サーバー本体が停止した場面だけでなく、個別の接続が切れた場面にも、この表現が使われています。

「サーバーが落ちた」と接続が切れた状態は異なる

「サーバーが落ちた」という言葉からは、ゲームサーバーやオンラインサービス全体が停止した状態が連想されます。

一方、自分だけがルームから退出したのであれば、サーバーそのものではなく、自分とサーバーの間にあった接続だけが切れたのかもしれません。

たとえば、100人が同じサービスへ接続している中で、一人だけ通信が途切れたとします。残りの99人が問題なく遊べているなら、サーバーは稼働を続けています。

切断された本人にはゲーム全体が止まったように見えても、実際に終了したのは本人の接続だけです。このような状態は、次の表現で伝えられます。

  • サーバーとの接続が切れた
  • 自分だけゲームから落ちた
  • ルームから切断された
  • 接続がタイムアウトした
  • ゲーム内のセッションが終了した

セッションとは、ゲーム内で維持されている接続状態のことです。通信が一定時間途切れたり、ゲーム内の状態をサーバーと合わせ続けられなくなったりすると、システムが接続を終了する場合があります。

「サーバーから落とされた」と感じても、運営が意図的に退出させたとは限りません。ペナルティーや強制退出ではなく、通信を保てなくなった結果として切断されるケースもあります。

「サーバー落ち」だけでは状況が伝わらないこともある

プレイヤー同士の会話では「サーバー落ち」で通じても、聞いた人が「ゲームサーバー全体が停止した」と受け取ることがあります。

同じ時間帯に問題なく遊べていた人からは、「こちらは落ちていないので、パソコンやゲーム機、回線側の問題ではないか」と疑問を持たれるかもしれません。

ただし、自分だけが切断されたとしても、本人の端末や家庭内回線が原因とは限りません。利用している通信事業者や地域によって、ゲームサーバーまでの経路は異なります。

途中の一部経路だけで混雑や障害が起きれば、限られたプレイヤーだけに影響が出ます。サーバーが稼働しており、家庭内の通信機器にも異常がなくても、途中経路の問題でゲームとの接続が切れるケースはあります。

「サーバー落ち」は接続トラブルを広く表せる一方で、サーバー全体の停止と個別の接続切れを区別できない言葉でもあります。

瞬断するとゲームから切断されるのはなぜ?

瞬断とは、インターネット接続がごく短い時間だけ途切れる現象です。数秒程度で回復することもあり、Webサイトの閲覧や動画視聴では気づかないケースもあります。

動画は端末へ先に読み込まれたデータが残っていれば、短い通信切れが起きても再生を続けられます。Webページも、読み込み直せば再び表示できます。

オンラインゲームでは、プレイヤーの位置、移動方向、攻撃、アイテム使用などの情報を短い間隔で送り続けています。通信が止まっている間にも試合は進むため、回線が戻ったときには、端末の画面とサーバーが管理する状況にずれが生じています。

ずれが小さく、ゲーム側で補正できる範囲なら試合を続けられる場合があります。通信が戻らないときや、状態の差が大きくなったときは切断につながります。

応答が届かないとタイムアウトになる

オンラインゲームでは、プレイヤーとの接続が続いているかを確かめるため、定期的に小さなデータをやり取りしています。

決められた時間まで応答が届かなければ、ゲーム側は接続が失われたと判断します。この待機時間の上限がタイムアウトです。

応答しないプレイヤーをルームに残し続けると、ゲームによっては試合の進行へ影響します。そのため、接続を確認できない状態が続いた段階で、自動的にルームから外す仕組みが使われます。

回線が復旧した時点でサーバーが正常に動いていても、以前の接続はすでに無効になっている場合があります。プレイヤーには「一瞬切れただけ」に見えても、ゲーム側ではセッションが終了しているのです。

サーバーが正常でも元の試合へ戻れないことがある

切断後に同じ試合へ戻れるかどうかは、ゲームの設計によって変わります。

一定時間内であれば再接続できるゲームもあれば、切断された時点で退出扱いになるゲームもあります。対戦の進行や参加人数の扱いを保つため、切断後の再接続を制限しているゲームもあります。

サーバーが停止していなくても、ゲーム内のセッションが終了していれば元のルームには戻れません。「サーバーは動いているのに試合から落ちた」という状態は、接続の仕組みによって起こります。

回線速度が速くてもゲーム通信が安定するとは限らない

速度測定で高い数値が出ていても、オンラインゲームを安定して遊べるとは限りません。

回線速度は、一定時間にどれだけ多くのデータを送受信できるかを表します。大きなファイルのダウンロードや、高画質動画の視聴では重要な指標です。

オンラインゲームでは、大量のデータを一度に運ぶことより、小さな操作情報を途切れず一定の間隔で届けることが求められます。

十分な速度が出ていても、データの一部が失われたり、届く時間が大きくばらついたりすれば接続は安定しません。「速度測定では速いのにゲームだけ落ちる」というときは、パケットロスや遅延の揺れが関係していることがあります。

パケットロスで位置や操作が届かなくなる

パケットロスとは、送信したデータの一部が相手へ届かない状態です。ゲームの位置情報や操作内容も、小さなデータのまとまりに分けて送られています。

少量であれば、ゲーム側の予測や補正によってプレイを続けられるケースもあります。しかし、損失が増えたり連続したりすると、次のような症状が出ます。

  • キャラクターが急に元の位置へ戻る
  • ほかのプレイヤーが飛び飛びに移動する
  • 操作の反映が遅れる
  • 攻撃やアイテム使用が遅れて反映される
  • 操作がサーバー側で受け付けられない
  • 止まっていた画面が突然進む
  • タイムアウトでルームから退出する

インターネットへの接続自体が残っていても、ゲームに必要なデータが十分に届かなければ、サーバーとの状態を合わせられません。パケットロスが続いた結果、ゲーム内の接続だけが終了することもあります。

動きや当たり判定にずれが生じる理由

通信状態が悪いと、画面上では攻撃が当たったように見えても、サーバー側では命中として処理されない場合があります。

端末に表示された相手の位置と、サーバーが管理している位置が食い違っているためです。反対に、本人の画面では遮蔽物へ隠れた後なのに、少し遅れて攻撃を受けることもあります。

これは当たり判定そのものが消えたのではなく、表示されている状況とサーバー側の判定に時間差が生じた状態です。

ゲーム側が予測や補間を行っていても、通信の乱れを完全には取り除けません。位置の差が大きくなると、キャラクターが別の場所へ引き戻されたり、攻撃の結果が画面上の見え方と異なったりします。

Ping値が低くても遅延が安定しているとは限らない

ゲームや速度測定では、通信の往復にかかる時間の目安がPing値として表示されます。数値が小さいほど、応答は速い傾向にあります。

ただし、平均のPing値が低いだけでは、通信が安定していると判断できません。

普段は30ミリ秒でも、突然200ミリ秒へ上がり、その後50ミリ秒へ戻る状態では、データが届く時間を予測しにくくなります。この遅延時間のばらつきがジッターです。

平均値が低くてもジッターが大きければ、キャラクターの動きや操作の反映が不規則になります。

回線速度、Ping値、ジッター、パケットロスは、それぞれ別の指標です。速度だけが速くても、ほかの状態が乱れていればゲームから切断される場合があります。

また、速度測定サイトとゲームサーバーでは、接続先や通信経路が異なります。速度測定では問題がなくても、ゲームサーバーまでの途中経路だけで混雑やパケットロスが起きているかもしれません。

一人だけ落ちる場合とルーム全体が重くなる場合

同じルームで遊んでいても、一人だけが切断されることがあります。その一方で、通信状態の悪いプレイヤーが参加した後に、ルーム全体が重くなったように感じるケースもあります。

どこまで影響が広がるかは、ゲームが採用している通信方式によって変わります。

特定のプレイヤーだけが切断される理由

一人だけが切断されたときは、そのプレイヤーのWi-Fiが途切れた、家庭内で大きな通信が始まった、利用している回線が混雑したといった原因が候補になります。

同じサーバーへ接続していても、各プレイヤーが通る経路は同じとは限りません。特定の通信事業者や地域が利用する経路だけで問題が起きれば、その経路を通る人だけが切断されます。

インターネットにはつながっていても、ゲーム内の状態をサーバーと合わせ続けられなければ、本人だけがルームから外されることもあります。

ほかの参加者が問題なく遊べているという理由だけでは、本人のパソコンや家庭内回線が原因だとは判断できません。

ホストの通信状態がルームへ影響することがある

ゲームによっては、参加者の一人の端末がルームの進行やゲーム状態の基準を担います。そのプレイヤーがホストです。

ゲームの通信を別のサーバーが中継していても、進行役となるホストが切断されれば、試合を続けられなくなる場合があります。全員の動きが止まる、操作の反映が遅れる、ルームそのものが終了するといった形で影響が現れます。

ホストが切断された際に、別の参加者へ役割を移すゲームもあります。ホスト移行に失敗すれば、ゲーム会社側のサーバーが動いていてもルームは解散します。

また、参加者全員の操作情報をそろえて進行するゲームでは、一人からデータが届くのが遅れると、ほかの参加者もその情報を待つことがあります。特定の人が参加した後に全体の動作が重く見える理由の一つです。

専用サーバーでも通信の乱れは周囲から見える

各プレイヤーが専用サーバーへ個別に接続する方式では、通信状態の悪いプレイヤーだけが切断されることが多くなります。

ただし、切断されるまでの間は、その人の動きが止まったり、急に別の位置へ移動したりして、周囲にも通信の乱れが見えることがあります。

ルーム全体が重くなったときは、ゲームやサーバー側の状況に加え、ホストや参加者の通信状態も確認すると原因を切り分けやすくなります。

特定の参加者が加わった後に不安定になった場合は、有線接続への切り替えや家庭内の通信状況を確認します。通信状態が安定した人がルームを作り直す方法も、原因の確認に役立ちます。

ただし、参加したタイミングとサーバー側の混雑が重なったケースも考えられます。別のルームやホストでも同じ現象が起きるかを見ると、判断材料を増やせます。

サーバー側の障害か個別の接続切れかを見分ける

多くのプレイヤーが同じ時間に切断され、再ログインもできないときは、ゲームや認証サービス側で障害が起きている可能性が高まります。

自分だけがルームから切断され、ほかの参加者は試合を続けていたのであれば、自宅の通信環境やサーバーまでの経路も確認対象になります。

ただし、一部の地域や通信事業者に限って問題が起きるケースもあります。全員が切断されていないからといって、本人のパソコンや家庭内回線だけが原因とは断定できません。

サーバーダウンの意味や、サイト・アプリが開かない原因については、関連記事で紹介しています。

サポートには「誰がどのように切断されたか」を伝える

ゲーム運営へ「サーバーが落ちた」とだけ問い合わせても、その時間帯にサービス全体の障害が記録されていなければ、「サーバーは正常に稼働していた」と案内されることがあります。

これは、プレイヤーが経験した接続切れを否定しているわけではありません。サーバー全体が動いていても、特定のプレイヤーとの接続だけが途切れることがあるためです。

問い合わせる際は、発生日時、エラーコード、切断された人数、再ログインの可否、切断前の動き、Wi-Fiか有線接続かを伝えます。

たとえば「午後9時ごろ、対戦中に自分だけ接続タイムアウトになった。ほかの参加者は試合を続けており、すぐに再ログインできた」と説明すれば、サーバー全体の停止ではなく、個別の接続切れとして状況を確認しやすくなります。

複数のゲームや端末でも通信が途切れる場合は、契約している回線事業者や通信機器の提供元が相談先になります。

自宅で確認できる4つの項目

ゲームから繰り返し切断されるときは、一度に多くの設定を変えず、一つずつ試すと変化を確認しやすくなります。

1. Ping値やパケットロスを確認する

ゲーム内に通信状態の表示がある場合は、Ping値やパケットロスを確認します。

特定の時間帯だけ数値が大きく乱れるなら、回線の混雑や通信経路が関係しているかもしれません。ただし、表示される数値だけで問題が起きた場所まで特定することはできません。

2. Wi-Fiと有線接続を比較する

Wi-Fiを利用している場合は、可能であれば一時的に有線接続へ切り替えます。

有線接続で安定するなら、電波干渉、ルーターとの距離、壁や家具などが影響していたと考えられます。有線でも同じ現象が続くときは、Wi-Fi以外の原因も候補に残ります。

3. ONUやルーターを再起動する

ONU(光回線終端装置)またはモデム、ルーターを再起動すると改善する場合があります。

電源を切り、ランプが消えたことを確認してから、機器や契約サービスで案内されている時間を置いて再起動します。待機時間や起動順は製品ごとに異なるため、回線事業者やメーカーの説明を優先してください。

再起動と初期化は異なります。初期化ボタンを押すと接続設定が消えるおそれがあるため、通常の確認では電源の入れ直しだけに留めます。

4. LANケーブルを確認する

有線接続では、LANケーブルを差し直し、強い折れ曲がりや端子の破損がないかを確認します。

予備のケーブルへ交換して改善するなら、元のケーブルや端子に問題があったと考えられます。カテゴリーの数字を上げるだけで接続が安定するとは限らず、使用環境に合う規格で、ケーブルに破損がないことが重要です。

Q&A

一瞬Wi-Fiが切れただけでもゲームから落ちますか?

ゲームが応答を待つ時間より瞬断が長ければ、切断につながります。通信がすぐ戻っても、ゲーム内のセッションがすでに終了していれば自動では復帰できません。再接続の可否はゲームごとに異なります。

回線速度が速ければパケットロスは起きませんか?

回線速度とパケットロスは別の指標です。高速な回線でも、Wi-Fiの電波干渉や通信経路の混雑によってデータが失われることがあります。ゲームの安定性には、速度だけでなくPing値やジッターも関係します。

自分だけ落ちた場合は自分の回線が原因ですか?

自宅のWi-Fiや回線が原因のケースもありますが、途中の通信経路だけで問題が起きていることもあります。ほかの参加者が遊べているという理由だけでは、本人側の問題とは判断できません。

一人が参加した後に全員が重くなることはありますか?

ホスト方式や、参加者全員の操作をそろえて進行するゲームでは、一人の通信状態がルーム全体へ影響することがあります。サーバー側の混雑が同じタイミングで起きた可能性もあるため、別のルームやホストでも再現するかを見ると原因を切り分けやすくなります。

まとめ

オンラインゲームでプレイヤー間に使われる「サーバー落ち」は、サーバー本体の停止だけでなく、接続トラブル全般を表す俗な言い方です。

実際には、瞬断やパケットロス、遅延の揺れによって通信を維持できず、特定のプレイヤーだけがゲームから切断されている場合もあります。ゲームの通信方式によっては、一人の回線状態がルーム全体へ影響することもあります。

原因を確かめるときは、誰が切断されたのか、ルーム全体に影響したのか、どのようなエラーが出たのかを確認します。「サーバーが落ちた」という言葉だけでなく、実際に起きた症状を見ることが重要です。

参考情報

  • Microsoft「パケット損失の診断」
  • Amazon Web Services「パフォーマンス―ハイブリッド接続」
  • Unity Technologies「Relayメッセージプロトコル」
  • Unity Technologies「Relay用語集」
  • Epic Games「Character Movement Componentにおけるネットワーク移動について」
  • バッファロー「インターネット接続不可―配線確認・電源入れ直し」
  • エレコム「LANケーブルの選び方」

この記事を書いた人

気になったテーマを中心に、公開情報や資料を読みながら記事をまとめています。背景や違いが見えにくい話題も、公式サイトや公開資料を確認しつつ、できるだけわかりやすく整理してお届けしています。

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