9月3日は「グミの日」です。「9」と「3」を並べると理由が何となく分かりそうですが、この記念日は誰となく呼び始めたものではありません。
グミの日を制定したのはUHA味覚糖です。2007年に「グ(9)ミ(3)」の語呂合わせから、9月3日を「グミの日」として日本記念日協会に登録しました。
今ではコンビニやスーパーに多くのグミが並び、硬さや形、味まで選べる身近なお菓子になっています。日本で誕生した最初のグミとして明治が紹介しているのは、1980年発売の「コーラアップ」です。
グミの日の背景には、ドイツをルーツとするグミが日本でも商品化され、多彩なお菓子へ広がってきた歴史があります。
9月3日がグミの日なのは「グ(9)ミ(3)」だから
9月3日がグミの日になった直接の理由は、覚えやすい数字の語呂合わせです。
9を「グ」、3を「ミ」と読んで「グミ」。UHA味覚糖は、世界中で親しまれているグミのおいしさや魅力を、より多くの人に知ってもらいたいという思いから、2007年に9月3日を「グミの日」として日本記念日協会に登録し制定しました。
グミの日を制定したのはUHA味覚糖
グミの日は、昔から受け継がれてきた行事や民間の風習ではなく、菓子メーカーのUHA味覚糖が制定した記念日です。
UHA味覚糖によると、「グミの日」は2018年に商標登録されています。現在も9月3日に合わせて、グミに関連したキャンペーンや企画が行われています。
数字の「93」もグミの日の企画に使われています。過去には「グミ93個」が当たるキャンペーンなどが行われ、語呂合わせそのものが企画にも生かされてきました。
グミの日はメーカーを越えたイベントへ広がった
現在のグミの日には、制定したUHA味覚糖以外のメーカーやブランドも参加しています。
その一つが「GUMMIT(グミット)」です。GUMMITは「グミのサミット」を表す名称で、日本グミ協会と複数のメーカー・ブランドが参加しています。
一つの商品だけを取り上げるのではなく、さまざまなグミに触れられる企画が行われていることも、現在のグミの日の特徴です。
2017年から共同キャンペーンがスタート
GUMMITによるグミの日の共同キャンペーンは2017年から始まり、その後も9月3日に合わせた企画が続いています。
グミは商品によって、硬さ、弾力、形、酸味、甘さなどがかなり違います。同じ「グミ」という名前でも食感や味わいに幅があるため、複数のメーカーの商品を比べてみる楽しみもあります。
現在のグミ売り場を見ると、柔らかいものからしっかり噛み応えのあるものまで選択肢が多く、グミが一つの食感だけでは語れないお菓子になっていることが分かります。
3月9日には「裏グミの日」もある
9月3日の数字を逆にすると「3月9日」です。
GUMMITでは2023年から、3月9日に「裏グミの日」の共同企画も行っています。
9月3日の「93」と、3月9日の「39」。グミの日の数字を反転させたところから生まれた企画で、9月以外にもグミに注目する機会が設けられています。
そもそもグミはどこで生まれたお菓子?
9月3日のグミの日は日本で制定された記念日ですが、グミそのもののルーツはヨーロッパにあります。
株式会社明治の食育資料では、グミの発祥はドイツとされ、「グミ」という名前もドイツ語でゴムを意味する「Gummi」に由来すると紹介されています。
独特の弾力を持つお菓子と、ゴムを意味する言葉がつながっていることからも、「グミ」という名前に食感の特徴が表れていることが分かります。
1922年にはクマ形グミの原型が登場
グミの歴史でよく知られているメーカーの一つが、ドイツのHARIBO(ハリボー)です。
HARIBOは1920年にハンス・リーゲルによって設立され、1922年にはフルーツグミで作った「ダンシングベア」を発売しました。
このダンシングベアは、現在世界各地で知られているクマ形グミ「ゴールドベア」につながる商品です。
動物などの形をしたグミは新しいもののようにも見えますが、クマをかたどったグミは100年以上前から作られていました。現在のグミ売り場にさまざまな形の商品が並ぶことを考えると、形を生かした商品づくりにも長い歴史があることが分かります。
日本で誕生した初のグミは1980年の「コーラアップ」
日本で作られたグミの歴史をたどるうえで欠かせないのが、株式会社明治の「コーラアップ」です。
明治は、1980年に発売したコーラアップを「日本で誕生した初めてのグミ」と紹介しています。
当時の日本では、グミは現在ほど身近なお菓子ではありませんでした。明治はヨーロッパで子どもたちに人気だったグミに注目し、日本人に合う硬さや弾力、歯切れを研究しながら商品開発を進めました。
初代コーラアップはオブラートで包まれていた
現在の袋入りグミを想像すると少し意外ですが、初代コーラアップには現在の商品とは違う工夫がありました。
開発当時、グミの表面が手に付きやすいことが課題になったため、表面をオブラートで包む方法が採用されました。
さらに初代商品は、トレーに入ったグミを指で押し出して食べる形でした。「コーラアップ」という名前の「アップ」には、トレーの底から親指でグッと押し上げて取り出す食べ方も込められていたと明治は紹介しています。
初代コーラアップでは、べたつきを抑える方法から容器、取り出し方まで工夫されていました。現在では袋から直接取り出して食べる商品が一般的なので、当時の食べ方を知ると見た目以上に違いがあります。
最初から日本で定番のお菓子だったわけではない
1980年当時の日本では、グミはまだ新しい種類のお菓子でした。
明治の開発資料では、新しい分野の商品や夏場にも扱いやすい商品、チョコレート以外の子ども向け商品が求められていたことも開発の背景として紹介されています。
ヨーロッパ視察で現地の子どもたちにグミが人気であることを知り、日本向けの商品として硬さや味、保存性などを調整しながらコーラアップが作られました。
その後、日本でもグミ商品の種類は増え、柔らかいもの、しっかり噛み応えのあるもの、酸味の強いもの、果汁感を楽しめるものなど、特徴の違う商品が登場しています。
現在では同じ「グミ」でも商品ごとの食感が大きく異なり、硬さや弾力そのものが商品選びの基準になるほど種類が豊富になっています。
Q&A
まとめ
9月3日の「グミの日」は、「グ(9)ミ(3)」という語呂合わせからUHA味覚糖が2007年に制定した記念日です。その後は複数のメーカーや日本グミ協会も参加する取り組みへ広がり、現在も9月3日に合わせた企画が行われています。
グミそのもののルーツはドイツとされ、HARIBOでは1922年に現在のグミベアにつながる「ダンシングベア」が登場しました。日本では1980年に明治の「コーラアップ」が誕生し、初代商品にはオブラートや押し出して食べるトレーなど、現在とは違った工夫もありました。
9月3日にグミを選ぶなら、味だけでなく硬さや形、弾力にも目を向けると、商品ごとの違いがよりはっきり見えてきます。
参考情報
- UHA味覚糖「GUMMITが仕掛ける2025年のグミの日」
- グミの日公式サイト「グミの日2026」
- 裏グミの日公式サイト「3月9日は裏グミの日」
- 株式会社 明治「グミはどこで生まれたの?」
- 株式会社 明治「コーラアップ HISTORY」
- HARIBO「HARIBOの歴史」
