子どもの呼び方は何歳まで?少女・幼児・児童の違い

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「少女」「幼女」「幼児」「児童」「男児・女児」「少年」「男の子・女の子」など、子どもを表す言葉は数多くあります。

ですが、それぞれが具体的に何歳から何歳までを指すのか、はっきり説明できる人は意外と少ないかもしれません。

これらの言葉には、法律で定義されているもの、行政や報道で使われるもの、日常会話の感覚で使われるもの、文学的な印象を持つものが混在しています。

同じ子どもを指す言葉でも、年齢を伝えたいのか、性別を伝えたいのか、幼さの印象を伝えたいのかによって、選ばれる表現は変わります。


目次

子どもを表す言葉は年齢が固定されていない

最初に押さえておきたいのは、多くの言葉に厳密な年齢の線引きが存在しないという点です。

一部の言葉には制度上の定義があります。たとえば、児童福祉法では「児童」「乳児」「幼児」「少年」が年齢で分けられています。一方で、「少女」「幼女」「男の子」「女の子」「童子」などは、法律で一律に年齢が決まっている言葉ではありません。

そのため、「少女は何歳まで」「幼女は何歳まで」と考える場合も、あくまで一般的な目安として見る必要があります。

日常会話では、話し手の感覚や場面によって言葉が選ばれます。報道や公的文書では客観的な表現が使われやすく、文学や物語では年齢よりも印象を重視した言葉が選ばれることもあります。

子どもを表す言葉は、年齢だけでなく、使われる場面によって意味合いが変わります。


児童とはどの年齢を指す言葉か

児童は、法律や行政の文脈でよく使われる言葉です。

日常会話では「小学生くらいの子ども」という印象で使われることもあります。たとえば「児童向けの本」「児童クラブ」「児童館」と聞くと、小学生を思い浮かべる人も多いでしょう。

ただし、法律上の「児童」はもっと広く使われる場合があります。児童福祉法では、満18歳に満たない者を児童とし、その中を乳児、幼児、少年に分けています。乳児は満1歳に満たない者、幼児は満1歳から小学校就学の始期に達するまでの者、少年は小学校就学の始期から満18歳に達するまでの者です。

そのため、日常で思い浮かべる「児童」と、法律上の「児童」には少し違いがあります。

学校の文脈では、小学校に通う子どもを「児童」、中学校や高校に通う子どもを「生徒」と呼ぶ場面があります。日常で「児童」と聞くと小学生を思い浮かべやすいのは、この使われ方も関係しています。

一方で、法律や行政の文脈では、児童福祉法のように高校生くらいの年齢でも児童に含まれる場合があります。たとえば17歳の高校生は、日常では「高校生」や「生徒」と呼ばれやすいですが、児童福祉法上は満18歳未満の児童に含まれます。


幼児とはどの年齢を指す言葉か

幼児(ようじ)

幼児は、主に小学校に入る前の子どもを指す言葉です。

法律上の定義では、児童福祉法において「満1歳から小学校就学の始期に達するまでの者」が幼児とされています。つまり、0歳は乳児、1歳から小学校入学前までが幼児という分け方です。

日常的にも、幼児は保育、教育、育児の文脈で使われやすい表現です。

たとえば「幼児教育」「幼児向け番組」「幼児食」などは、まだ小学校に入る前の子どもを想定した言葉です。

ただし、保育園や幼稚園で使われる年齢表現とは完全に同じではありません。学校教育法では、幼稚園に入園できる者は満3歳から小学校就学の始期に達するまでの幼児とされています。制度によって「幼児」という言葉の範囲や使われ方には少し違いがあります。

幼児は、性別ではなく、年齢や発達段階を示す言葉だと考えるとわかりやすいです。


幼女・男児・女児の年齢感と役割の違い

幼女(ようじょ)

幼女は、幼い女の子を指す言葉です。

年齢としては、幼児期から小学校低学年くらいまでを思い浮かべることが多い言葉です。ただし、法律上の明確な年齢区分ではありません。

幼女という言葉は、年齢そのものよりも「幼さ」や「小さな女の子であること」を感じさせます。

そのため、日常会話ではあまり頻繁には使われません。文章表現では使われることがありますが、現代ではやや硬く、場面によっては受け取られ方に注意が必要なこともあります。

中立的に伝えたい場面では、「幼い女の子」「小さな女の子」「女児」といった表現のほうが受け取られやすいです。検索や日常会話でも、誤解を避けるために「幼い女の子」や「女児」と言い換えられることがあります。

男児・女児は幼児と同じなのか

男児・女児は、男の子・女の子をやや客観的に表した言い方です。

使われる年齢帯は、幼児期から小学生くらいまでが中心です。報道や公的な文脈では、年齢を細かく言い換えずに性別を示したい場合に使われることがあります。

幼児と年齢帯が重なることも多いため、同じ意味のように見えるかもしれません。けれども、意味の軸は異なります。

幼児は、年齢や発達段階を示す言葉です。
男児・女児は、性別を明示するための言葉です。

たとえば「5歳の幼児」は、年齢や発達段階に注目した表現です。一方で「5歳の男児」「5歳の女児」は、性別も含めて伝える表現になります。

同じ5歳の子どもでも、伝えたい情報によって選ばれる言葉が変わるのです。


少女・少年は何歳から何歳まで?

少女・少年

少女・少年は、幼児期を過ぎたが、大人ではない年齢層を指す言葉です。

日常的な感覚では、小学生から中学生くらいを指すことが多く、場合によっては高校生前半まで含めて使われることもあります。

少女は、女の子が幼児期を過ぎ、ある程度成長した印象を持つ言葉です。少年は、男の子が幼児期を過ぎ、子どもらしさと成長の途中にある印象を持つ言葉として使われます。

高校生くらいになると、日常会話では「少女」「少年」と呼ばれることもありますが、学校や報道の文脈では「高校生」「生徒」「女子生徒」「男子生徒」といった表現が使われやすくなります。

ただし、法律上は児童に含まれる場合もあります。たとえば児童福祉法では、満18歳に満たない者を児童としているため、年齢によっては高校生も児童に含まれます。

法律の文脈では「少年」の意味も日常語とは異なります。少年法では「少年」は20歳に満たない者と定義されています。つまり、法律上の少年は、日常会話のように男の子だけを指す言葉ではなく、性別に関係なく20歳未満の者を指す言葉です。

さらに、2022年4月の改正少年法施行により、18歳・19歳は「特定少年」として、17歳以下とは異なる扱いを受ける場面が設けられました。ただし、18歳・19歳が少年法の対象から外れたわけではありません。

このように、日常語としての「少年」と、法律用語としての「少年」では意味の範囲がかなり違います。


童子とはどの年齢を指す言葉なのか

童子(どうじ)は、やや古風な表現です。

現代の日常会話ではあまり使われませんが、文学作品、仏教用語、昔話、物語的な表現などで見かけることがあります。

年齢としては、幼児から小学校低学年くらいを思い浮かべることが多い言葉です。ただし、童子も法律上の年齢区分ではありません。

童子は、実年齢よりも、幼さ、無垢さ、神秘性、物語性を感じさせる言葉です。

たとえば、昔話や伝説の中に出てくる「童子」は、単なる子どもというより、象徴的な存在として描かれることがあります。現代の日常会話で「童子」と言うと少し古風に聞こえるため、普通の会話では「子ども」「男の子」「女の子」のほうがなじみます。


男の子・女の子はどこまで使える?

「男の子」「女の子」は、最も日常的な呼び方です。

明確な年齢の上限はありません。幼児、小学生、中学生くらいまで広く使われることがあります。

ただし、成長するにつれて「少年」「少女」「子ども」「生徒」などの表現に置き換えられることが多くなります。

たとえば、小さな子どもに対しては「男の子」「女の子」がよく使われます。中学生くらいになると、場面によっては「男子」「女子」「少年」「少女」のほうが合うこともあります。高校生くらいになると、日常会話では「男の子」「女の子」と言うこともありますが、学校や報道では「男子生徒」「女子生徒」「高校生」などのほうが使われやすくなります。

このあたりは、年齢だけでは決まりません。話し手と相手の関係、会話の場面、文章の雰囲気によって変わります。

「男の子」「女の子」はやわらかく親しみやすい表現ですが、公的文書や報道では、より客観的な「男児」「女児」「児童」「生徒」などが選ばれやすくなります。


近年使われる「こども」という表記

近年の行政文書では、「こども」というひらがな表記もよく見られます。

こども基本法では、「こども」は心身の発達の過程にある者とされています。年齢で一律に「何歳まで」と区切る定義ではありません。

これは、法律や行政の言葉でも、目的によって年齢の区切り方が変わることを示しています。

「子供」「子ども」「こども」は、表記の選び方にも違いがあります。一般的な文章では「子ども」が使われることも多く、行政では「こども」が使われる場面が増えています。

年齢の話だけでなく、どの場面でどの表記が使われるのかを見ると、言葉の使われ方がより見えやすくなります。


子どもを表す言葉と年齢感の一覧

ここまで紹介してきた子どもを表す言葉を、年齢感や使われ方の違いが分かるよう一覧にまとめました。

厳密な年齢区分ではなく、一般的に使われる目安としてご覧ください。

呼び方主な年齢の目安言葉の軸主な使われ方
児童児童福祉法では満18歳未満法律・行政上の区分福祉、行政、学校、報道
幼児満1歳〜小学校入学前年齢・発達段階行政、教育、育児
幼女幼児期〜小学校低学年程度幼さ・性別文章表現、説明
男児・女児幼児期〜小学生くらい性別報道、公的文書
少女・少年小学生〜中学生程度、高校生前半まで含むこともある成長段階日常語、文章、法律用語
生徒中学生・高校生など学校での立場学校、報道、教育
童子幼児〜小学校低学年程度象徴・印象文学、仏教、物語
男の子・女の子幼児〜中学生程度、高校生に使われることもある口語表現日常会話
こども年齢で一律に区切らない場合がある行政・社会的な表記行政文書、政策、広報

同じ年齢帯であっても、年齢を伝えたいのか、性別を伝えたいのか、学校での立場を伝えたいのか、印象を伝えたいのかによって、選ばれる言葉は変わります。


Q&A(よくある疑問)

男児・女児は幼児と同じ意味ですか?

同じ意味ではありません。年齢帯が重なることはありますが、幼児は年齢や発達段階を示す言葉です。男児・女児は、男の子か女の子かという性別を示す言葉です。

少女と幼女の違いは何ですか?

幼女は、より年齢が低く幼い女の子という印象を持つ言葉です。少女は、幼児期を過ぎた女の子を指すことが多く、小学生から中学生くらいを思い浮かべる場面が多いです。

児童は小学生だけを指す言葉ですか?

日常的には小学生を思い浮かべることがありますが、法律上はもっと広く使われる場合があります。児童福祉法では、満18歳未満の者を児童としています。

高校生は児童に含まれますか?

日常会話では「高校生」や「生徒」と呼ばれることが多いです。ただし、児童福祉法では満18歳未満を児童としているため、年齢によっては高校生も児童に含まれます。

法律上の少年は男の子だけですか?

男の子だけではありません。少年法では、性別に関係なく20歳未満の者を少年としています。日常語の「少年」とは意味の範囲がかなり違います。

童子は現代でも使って問題ありませんか?

文章表現として使う分には問題ありません。ただし、現代の日常会話ではかなり古風に聞こえます。普通の会話では「子ども」「男の子」「女の子」のほうがなじみます。


まとめ

童子、児童、幼児、幼女、男児・女児、少女、少年といった言葉には、すべてに明確な年齢の線引きがあるわけではありません。

一部は法律や行政で定義されています。たとえば、児童福祉法では満18歳未満が児童とされ、その中に乳児、幼児、少年の区分があります。少年法では、性別に関係なく20歳未満が少年とされます。

一方で、少女、幼女、童子、男の子、女の子などは、日常的な感覚や文章の場面によって使われ方が変わります。

特に、幼児と男児・女児は年齢帯が重なることがありますが、意味の軸は異なります。幼児は年齢や発達段階、男児・女児は性別を示す言葉です。

高校生くらいになると、日常的には「高校生」「生徒」「男子生徒」「女子生徒」といった呼び方が選ばれやすくなります。ただし、法律上は児童に含まれる場合もあり、言葉の範囲は制度によって変わります。

言葉の意味に迷ったときは、「何歳か」だけでなく、「何を伝えたいのか」を意識すると選びやすくなります。年齢を伝えたいなら幼児や児童、性別を伝えたいなら男児・女児、学校での立場を伝えたいなら生徒、印象を伝えたいなら少女や童子というように、文脈に合わせて使い分けるとなじみやすいです。


参考情報

  • e-Gov法令検索「児童福祉法」
  • e-Gov法令検索「学校教育法」
  • e-Gov法令検索「少年法」
  • 法務省「少年法が変わります!」
  • e-Gov法令検索「こども基本法」
  • こども家庭庁「『こども』表記の推奨について(依頼)」

この記事を書いた人

気になったテーマを中心に、公開情報や資料を読みながら記事をまとめています。背景や違いが見えにくい話題も、公式サイトや公開資料を確認しつつ、できるだけわかりやすく整理してお届けしています。

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