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CNN世界で最も美味しい料理TOP50の変遷とは?歴代ランキングを比較

「世界で最も美味しい料理」は何か。

この問いに対し、アメリカのニュースメディアCNNの旅行部門が発表した「World’s 50 most delicious foods(世界で最も美味しい料理TOP50)」が世界的な注目を集めました。特に2011年に発表された読者投票企画は大きな話題となり、1位に選ばれた料理は“世界一”として広く知られるようになります。

その後も同テーマの記事が公開され、上位の顔ぶれには変化が見られました。本記事では、2011年の初回ランキングと2020年前後の記事を比較し、その違いと背景を整理します。


目次

CNNとCNN Travelとは

CNNはアメリカの国際ニュースネットワークです。

料理ランキングを発表したのは、その旅行・文化部門である
CNN Travelです。

報道機関による格付けというより、世界の食文化を紹介する特集企画として発表されています。


2011年:初回ランキングとその反響

2011年、CNN Travelはオンライン読者投票を実施し、「World’s 50 most delicious foods」を発表しました。

このランキングは瞬く間に世界中で紹介され、「ルンダンが世界一」という印象が広まりました。

現在閲覧できる記事は後年に再掲載・更新されたバージョンですが、初回発表は2011年です。

参考:CNN Travel公式記事「Your pick: World’s 50 best foods


🥇1位:ルンダン(インドネシア)

牛肉をココナッツミルクと複数のスパイスで長時間煮込み、水分を飛ばして仕上げる料理です。

濃厚で複雑な香りが特徴で、保存性も高いとされています。祝い事や特別な場面でも提供される伝統料理です。

東南アジア料理が1位となったことは、多くの読者にとって意外性のある結果でした。


🥈2位:ナシゴレン(インドネシア)

甘辛い調味料で味付けされた炒飯。ケチャップマニスのコクと香ばしさが重なります。

家庭料理としても広く親しまれ、親しみやすさが支持されたと考えられます。


🥉3位:寿司(日本)

酢飯と魚介を組み合わせる日本料理。素材の鮮度や見た目の美しさ、味の繊細さが評価されました。

当時すでに世界中に広がっていた日本食人気を反映する順位でもありました。


2020年前後:上位の変化

2020年前後に公開された同テーマの記事では、1位が変更されています。

参考:CNN Travel公式記事「The world’s 50 best foods


🥇1位:マッサマンカレー(タイ)

タイ南部で発展したカレーで、ココナッツミルクの甘みとスパイスの深みが特徴です。

比較的穏やかな辛さで、バランスの良い味わいが紹介されています。


🥈2位:ナポリピッツァ(イタリア)

イタリア発祥のピザ。生地、トマト、チーズというシンプルな構成ながら、素材の完成度が評価されています。


🥉3位:チョコレート(メキシコ)

メキシコのカカオ文化を起源とする食材。デザートとして世界中に広がり、高い人気を集めました。


なぜ順位は変わったのか

2011年は東南アジア料理が上位を占めていました。

一方、2020年前後の記事では欧米料理やスイーツの存在感が増しています。

投票参加者の地域構成や食のグローバル化、オンライン読者層の広がりなど、さまざまな要素が影響していると考えられます。

ランキングは固定的な格付けではなく、時代ごとの関心やトレンドを映す企画といえるでしょう。


2011年と2020年前後のTOP50比較

上位だけでなく、50位までを並べると違いがより明確になります。

順位 2011年 2020年前後
🥇1位 ルンダン(インドネシア) マッサマンカレー(タイ)
🥈2位 ナシゴレン(インドネシア) ナポリピッツァ(イタリア)
🥉3位 寿司(日本) チョコレート(メキシコ)
4位 トムヤムクン(タイ) 寿司(日本)
5位 パッタイ(タイ) 北京ダック(中国)
6位 ソムタム〈パパイヤサラダ〉(タイ) ハンバーガー(ドイツ)
7位 点心(香港) ペナン・アッサムラクサ(マレーシア)
8位 ラーメン(日本) トムヤムクン(タイ)
9位 北京ダック(中国) アイスクリーム(世界各地)
10位 マッサマンカレー(タイ) チキンムアンバ(ガボン)
11~50位の一覧を見る
順位 2011年 2020年前後
11位 ラザニア(イタリア) ルンダン(インドネシア)
12位 キムチ(韓国) ピリピリチキン(モザンビーク)
13位 チキンライス(シンガポール) トウモロコシの丸焼き(世界各地)
14位 サテ(インドネシア) ドーナツ(アメリカ)
15位 アイスクリーム(アメリカ) ピエロギ(ポーランド)
16位 ケバブ(トルコ) パステル・デ・ナタ(ポルトガル)
17位 ジェラート(イタリア) ロブスター(世界各地)
18位 クロワッサン(フランス) シシケバブ(中東・トルコなど)
19位 グリーンカレー(タイ) バニーチャウ(南アフリカ)
20位 フォー(ベトナム) アレパ(ベネズエラ)
21位 フィッシュ・アンド・チップス(イングランド) クロワッサン(フランス)
22位 エッグタルト(香港) ポケ(アメリカ)
23位 プルコギ(韓国) ラザニア(イタリア)
24位 チャーハン(タイ) チャンプ(アイルランド)
25位 チョコレート(メキシコ) バターガーリッククラブ(インド)
26位 ペナン・アッサムラクサ(マレーシア) ファヒータ(メキシコ)
27位 タコス(メキシコ) レチョン(フィリピン)
28位 チャーシュー(香港) フォー(ベトナム)
29位 チリクラブ(シンガポール) 近江牛ステーキ(日本)
30位 チーズバーガー(アメリカ) ゴイクオン〈生春巻き〉(ベトナム)
31位 フライドチキン(アメリカ) パルマハム(イタリア)
32位 ロブスター(世界各地) あん肝(日本)
33位 シーフードパエリア(スペイン) フィッシュ・アンド・チップス(イギリス)
34位 エビ蒸し餃子(香港) メープルシロップ(カナダ)
35位 ナポリピッツァ(イタリア) チリクラブ(シンガポール)
36位 ムーナムトック(タイ) フムス(中東)
37位 ポテトチップス(アメリカ) チキンパルミジャーナ(オーストラリア)
38位 温かいブラウニーとバニラアイスクリーム(世界各地) フレンチトースト(香港)
39位 マサラドーサ(インド) ケチャップ(アメリカ)
40位 ビビンバ(韓国) マジパン(ドイツ)
41位 カルビ(韓国) 臭豆腐(東南アジア)
42位 ハンバーガー(ドイツ) マーマイトを塗ったバタートースト(イギリス)
43位 ファヒータ(メキシコ) タコス(メキシコ)
44位 ラクサ(シンガポール) プーティン(カナダ)
45位 ロティプラタ(シンガポール) チキンライス(シンガポール)
46位 メープルシロップ(カナダ) ソムタム(タイ)
47位 フェットチーネ・アルフレード(イタリア) シーフードパエリア(スペイン)
48位 パルマハム(イタリア) ポテトチップス(イギリス)
49位 レチョン(フィリピン) マサラドーサ(インド)
50位 ゴイクオン〈生春巻き〉(ベトナム) バターポップコーン(アメリカ)
  • 国名はランキング記事内で紹介された地域をもとに記載しています。料理の発祥や広がりにはさまざまな背景があります。

地域の偏りや料理ジャンルの違いを見比べることで、ランキングの傾向がより立体的に見えてきます。


毎年更新されているランキングなのか

同じ形式で毎年実施されている制度ではありません。

複数年にわたり類似テーマの記事が公開されていますが、投票形式や編集基準は一定ではありません。

そのため、年度によって順位や構成が異なります。


まとめ

CNN Travelの「世界で最も美味しい料理TOP50」は、2011年の読者投票企画が特に有名です。

その後に公開された記事では上位の顔ぶれが変わり、より多様な構成になっています。

順位を比較すると、世界の食トレンドや関心の広がりが見えてきます。

ランキングは絶対的な答えではなく、世界の味覚を知るための一つの視点といえるでしょう。

この記事を書いた人

気になったテーマを中心に、公開情報や資料を読みながら記事をまとめています。背景や違いが見えにくい話題も、公式サイトや公開資料を確認しつつ、できるだけわかりやすく整理してお届けしています。

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