毎年8月8日は「世界猫の日」です。英語ではInternational Cat Day(インターナショナル・キャット・デー)と呼ばれ、日本語では「国際猫の日」と表現されることもあります。二つの呼び方は、いずれも同じ8月8日の記念日を指しています。
世界猫の日は2002年に始まったとされ、現在は英国の猫福祉団体International Cat Care(インターナショナル・キャット・ケア)が管理しています。一方、8月8日が選ばれた詳しい理由は、公開されている情報では説明されていません。
日本で親しまれている2月22日の「猫の日」とも、日付や始まった経緯が異なります。世界猫の日の成り立ちと、猫について考えるきっかけにできることをたどります。
世界猫の日は毎年8月8日の記念日
世界猫の日は、世界各地で猫に関心を向ける日として、毎年8月8日に行われています。曜日によって移動する記念日ではなく、日付は毎年同じです。
英語名のInternational Cat Dayを日本語へ訳すと「国際猫の日」に近くなりますが、日本語では「世界猫の日」という呼び方も使われています。「世界猫の日」と「国際猫の日」という二つの記念日が存在するわけではありません。
現在の運営団体であるInternational Cat Careも、International Cat Dayを毎年8月8日の記念日として案内しています。
2002年に国際動物福祉基金が始めたとされる
世界猫の日は2002年に、International Fund for Animal Welfare(国際動物福祉基金、IFAW)が始めたとされています。
猫を祝うだけでなく、猫への関心を高め、猫を助けたり守ったりする方法を知る日として広まってきました。家庭で暮らす猫のほか、保護を必要とする猫や飼い主のいない猫に目を向ける機会にもなっています。
世界猫の日が始まった年と団体名は複数の機関資料で紹介されています。ただし、制定当時の詳しい経緯や、8月8日を選んだ理由までは明らかになっていません。
2020年からInternational Cat Careが管理
2020年には、世界猫の日の管理がInternational Cat Careへ引き継がれました。同団体は猫の健康や福祉に関する情報発信、教育活動などに取り組む英国の非営利団体です。
現在はInternational Cat Careが世界猫の日の管理と活動の調整を担い、年ごとに猫を取り巻くテーマを設定しています。記念日そのものは2002年から続いていますが、現在の企画や情報発信は同団体が中心です。
世界猫の日が8月8日になった理由は公表されていない
世界猫の日について気になるのが、なぜ8月8日なのかという点です。
International Cat Careの公開情報では、世界猫の日が毎年8月8日に行われることは案内されています。しかし、制定時にこの日付が選ばれた具体的な理由は説明されていません。
日本の猫の日のような語呂合わせも、公表された由来としては確認できません。8月8日と猫を結びつける説明を推測で加えるより、日付の選定理由は明らかになっていないとするのが正確です。
現在の世界猫の日は、日付の由来を祝うというより、猫そのものに関心を向ける記念日として続いています。猫の写真や動画を楽しむほか、猫の習性や暮らす環境について知る機会にもなっています。
日本の2月22日の猫の日とは生まれた背景が違う
日本では、8月8日の世界猫の日よりも、2月22日の「猫の日」のほうが身近に感じられるかもしれません。
二つの日は、同じ記念日を別の日付で行っているものではありません。世界猫の日は国際的な動物福祉の取り組みから広まり、日本の猫の日は日本国内で決められました。
日本の猫の日は1987年に決まった
一般社団法人ペットフード協会の沿革には、1987年に「犬の日、猫の日決定」と記録されています。当時のペットフード工業会は、現在のペットフード協会の前身です。
2月22日は、数字の「2」を猫の鳴き声の「ニャン」に重ねた「ニャン・ニャン・ニャン」の語呂合わせで知られています。8月8日の世界猫の日では日付の理由が公表されていないため、由来が分かりやすい日本の猫の日とは成り立ちが異なります。
日本では2月22日が近づくと、猫を題材にした催しや商品が増えます。8月8日とは別の経緯から生まれた日ですが、どちらも猫に関心が集まる記念日として親しまれています。
二つの猫の日では発信される内容も異なる
日本の2月22日は、猫との暮らしを楽しむ記念日として広く知られています。
8月8日の世界猫の日も猫を祝う日ですが、現在の運営団体は、猫の健康や福祉、人との関わり方なども取り上げています。毎年同じ企画が行われるのではなく、その時々のテーマに沿った情報が発信されます。
優劣を比べる関係ではなく、日本では異なる背景を持つ二つの猫の記念日に触れられます。8月8日と2月22日を区別して知ることで、それぞれの成り立ちも分かりやすくなるでしょう。
世界猫の日をきっかけにできること
世界猫の日には、猫の写真や動画を見たり、身近な猫と普段通りに過ごしたりする楽しみ方があります。
大がかりな催しへの参加が前提となる日ではありません。猫と暮らしているかどうかにかかわらず、猫の習性を知る、暮らす環境へ目を向けるなど、それぞれの方法で猫に関心を向けられます。
猫のペースに合わせて一緒に過ごす
猫と暮らしている場合は、普段使っているおもちゃで遊ぶ、落ち着いて休める場所を整えるといった過ごし方があります。
猫によって、好む遊びや人と接したい時間は異なります。記念日だからと長時間抱いたり、慣れていない場所へ連れ出したりするよりも、猫が離れたがるときは距離を取り、いつもの環境で過ごせるようにする方法があります。
International Cat Careは2023年の世界猫の日に、毎日5分ほど猫と遊ぶキャンペーンを行いました。記念日の一日だけでなく、普段から猫との関わりに目を向ける活動の一例です。
防災用品と登録情報を確かめる
8月8日を、猫と避難する際の備えを確かめる日にする方法もあります。
環境省はペットの災害対策として、水や食料、常備薬などを用意し、避難場所や避難経路を事前に調べておくよう案内しています。普段からキャリーバッグやケージへ慣れさせておくことも、避難時の移動に役立ちます。
猫用のフードや水、薬、トイレ用品、キャリーバッグ、猫の写真などを確認し、必要なときに持ち出せるようにしておくと備えになります。避難所でのペットの受け入れ方法は地域によって異なるため、住んでいる自治体の案内も確かめておくとよいでしょう。
マイクロチップを装着している猫では、登録されている住所や電話番号が現在の内容と合っているかを見直す機会にもできます。飼い主の情報に変更があった場合は、登録内容の変更が必要です。
猫を飼っていなくてもできること
世界猫の日に触れるために、猫を飼っている必要はありません。
猫の習性や歴史を調べる、猫を題材にした本や作品に触れる、地域の保護活動について知るといった方法があります。気に入った猫の写真を眺めて過ごすことも、記念日を楽しむ一つの形です。
猫を迎えることを考えている場合は、住環境や生活時間、継続して世話ができるかを家族で話し合う機会にもなります。実際に猫を迎えることだけでなく、猫との暮らしについて知ることも8月8日にできることです。
Q&A
まとめ
世界猫の日は、毎年8月8日に行われる猫の記念日です。英語ではInternational Cat Dayと呼ばれ、日本語では「国際猫の日」と表現されることもあります。
2002年に国際動物福祉基金が始めたとされ、2020年からはInternational Cat Careが管理しています。ただし、8月8日が選ばれた具体的な理由は公表されていません。
日本の2月22日の猫の日とは、生まれた背景が異なります。猫のペースに合わせて一緒に過ごすほか、防災用品や登録情報を確かめ、猫について知ることも世界猫の日をきっかけにできることです。
参考情報
- International Cat Care「International Cat Day」
- International Cat Care「International Cat Day 2023」
- Peace Palace Library「International Animal Welfare Law and International Cat Day」
- 一般社団法人ペットフード協会「沿革」
- 環境省「ペットの災害対策」
- 環境省「犬と猫のマイクロチップ情報登録について」
