東京ゲームショウと聞くと、東京都内で開かれるイベントを想像する人もいるかもしれません。現在の主な会場は、千葉県千葉市にある幕張メッセです。
ところが、第1回が開かれた1996年の会場は東京ビッグサイトでした。翌1997年春も東京で開催され、1997年秋から幕張メッセへ会場を移しています。
さらに初期には春と秋の年2回開催され、2007年からは4日間開催へ拡大。2020年にはオンライン中心の開催へ切り替わるなど、会場だけでなく開催スタイルも時代とともに変化してきました。
2026年には初開催から30周年を迎え、会期は史上初の5日間となります。東京ゲームショウは30年間で、会場だけでなく開催回数や会期、参加方法まで大きく変わってきました。
東京ゲームショウとは?
東京ゲームショウは、一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)が主催する大規模なゲームイベントです。「TOKYO GAME SHOW」の頭文字から「TGS」とも呼ばれます。
家庭用ゲームやPCゲームなどの新作を体験できるだけでなく、ゲーム関連製品、インディーゲーム、ステージ企画、コスプレ、クリエイター向け企画なども集まります。
一般来場者向けのイベントである一方、ゲーム業界の商談や情報交換の場としての役割もあります。CESAは、企業向け(BtoB)と一般来場者向け(BtoC)の両方の機能を備えた世界最大級のゲームイベントとして東京ゲームショウを紹介しています。
海外から参加する企業・団体も多く、2025年には47の国・地域から1,136の企業・団体が出展しました。内訳は国内521社、海外615社で、海外からの出展社数が国内を上回っています。
2026年は、9月17日と18日が業界関係者などを対象としたビジネスデイ、9月19日から21日までが一般公開日です。ゲームファンが新作に触れる場と、国内外の企業や関係者が商談や情報交換を行う場を兼ねています。
東京ゲームショウは最初から幕張メッセではなかった
現在は幕張メッセのイメージが強い東京ゲームショウですが、第1回は東京都江東区の東京ビッグサイトで開催されました。
第1回は1996年8月に東京ビッグサイトで開催
最初の「東京ゲームショウ’96」は、1996年8月22日から24日までの3日間にわたって開催されました。
CESAの開催記録によると、来場者数は10万9,649人。初開催の時点で10万人を超える人が訪れています。
翌1997年春の東京ゲームショウも東京ビッグサイトで開催されました。
そのため、「東京ゲームショウという名前なのに現在は千葉県で開催されている」という姿だけを見ると少し不思議ですが、イベントそのものは東京都内で始まっています。
幕張メッセへ移ったのは1997年秋
会場が幕張メッセへ変わったのは、1997年秋の東京ゲームショウからです。
CESAの過去の開催資料にも、1996年と1997年春は東京ビッグサイト、1997年秋からは幕張メッセで開催されたことが記録されています。以降、幕張メッセが東京ゲームショウの主要会場となりました。
会場移転後も「東京ゲームショウ」という名称は使われ続けています。ただし、名称を残した詳しい理由については、確認できるCESAの公開資料では明らかにされていません。
昔の東京ゲームショウは年2回開催されていた
現在は年1回の開催ですが、1990年代後半から2001年までは、春と秋の年2回東京ゲームショウが開かれていました。
CESAの開催実績を見ると、1997年から2001年まで「春」と「秋」の開催があります。1998年は3月と10月、2000年は3月末から4月初めと9月に開催されました。
2002年からは年1回となり、その後は秋を中心に開催される現在の形へ移っています。
30周年でも「第30回」ではない
年2回開催されていた時代があったため、周年と開催回数にはずれがあります。
東京ゲームショウは1996年に始まり、2026年で30周年です。しかし、CESAの記録では2025年がすでに第35回となっています。
さらに「第30回」に当たるのは、30周年を迎える2026年ではありません。第30回は2020年の「東京ゲームショウ2020 オンライン」です。
1997年から2001年まで年2回開催されていた5年間が、周年と開催回数のずれにつながっています。
3日間から4日間へ。2026年には初の5日間開催
東京ゲームショウは開催回数だけでなく、一度の会期も変化してきました。
1996年の第1回から2006年までは3日間開催でした。2007年になると、会期が1日増えて4日間になります。
2007年に増えたのは一般公開日ではなかった
4日間になったのは、一般公開日を増やすためではありません。
それまでの東京ゲームショウは、ビジネスデイ1日と一般公開日2日の計3日間でした。CESAは2007年、ゲーム産業のビジネス機能を強化し、国際化を進める目的でビジネスデイを1日増やします。
その結果、木曜と金曜の2日間がビジネスデイ、土曜と日曜の2日間が一般公開日となり、全体で4日間になりました。一般公開日は従来と同じ2日間です。
2007年から長く続いた4日間開催は、2026年に再び変わります。
東京ゲームショウ2026は9月17日(木)から21日(月・祝)まで開催され、東京ゲームショウとして初の5日間開催となります。
日程は次の通りです。
- 9月17日(木):ビジネスデイ
- 9月18日(金):ビジネスデイ
- 9月19日(土):一般公開日
- 9月20日(日):一般公開日
- 9月21日(月・祝):一般公開日
今回はビジネスデイではなく、一般公開日が従来の2日間から3日間へ増えます。
1996年に3日間で始まり、2007年に4日間、30周年の2026年には5日間へと会期が広がります。
2026年は幕張メッセ以外にも会場がある
2026年の主要会場は、幕張メッセの展示ホール1~11と国際会議場です。展示やイベントステージ、コスプレエリアなどが行われます。
一方、中学生以下の子どもと同伴保護者を対象とする「ファミリーゲームパーク2026」は、近隣のTKP東京ベイ幕張ホールで開催されます。
一般公開日の9月19日から21日までの3日間で、子ども向けゲームを体験するエリアのほか、ゲームを作る仕事について学べる企画やワークショップなども予定されています。
2020年にはオンライン中心の東京ゲームショウへ
東京ゲームショウの開催方法が大きく変わったのが2020年です。
それまでのイベントは幕張メッセへ多くの来場者を集める形でしたが、2020年は「東京ゲームショウ2020 オンライン」として開催されました。CESAの開催実績では、この年の公式番組視聴数は3,160万です。
2021年も名称は「東京ゲームショウ2021 オンライン」でしたが、完全にオンラインだけだったわけではありません。CESAの記録には1,574人の会場来場者も残っています。
2022年には再び幕張メッセを中心とした開催となり、13万8,192人が来場しました。その後は2023年が24万3,238人、2024年が27万4,739人、2025年が26万3,101人となっています。
CESAが公開する歴代開催実績では、会場来場者数が最も多かったのは2018年の29万8,690人です。2025年まで、この記録は更新されていません。
2020年以降は公式番組などオンラインで参加できる仕組みも広がりました。現在の東京ゲームショウは、会場来場者数だけでは全体の広がりを表しにくいイベントになっています。
Q&A
まとめ
東京ゲームショウは1996年に東京ビッグサイトで始まり、1997年秋から幕張メッセへ会場を移しました。初期には春と秋の年2回開催されていたため、2026年に30周年を迎えても「第30回」ではありません。第30回は2020年のオンライン開催でした。
会期も3日間から始まり、2007年にはビジネスデイの拡大によって4日間へ。2026年には一般公開日が1日増え、初めて5日間開催となります。
2025年には47の国・地域から1,136の企業・団体が参加しました。30年間の間に、会場、開催回数、会期、参加方法は何度も変わっています。現在の東京ゲームショウは、その積み重ねによって国内外から多くの企業と来場者が集まるイベントへ成長しています。
参考情報
- 一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)「東京ゲームショウ」
- 一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)「東京ゲームショウ’97秋 来場者調査報告書」
- 一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)「『東京ゲームショウ2007』の会期拡大について」
- 東京ゲームショウ2025公式サイト「47の国・地域から1,136の企業・団体が出展」
- 東京ゲームショウ2026公式サイト「開催概要」
- 東京ゲームショウ2026公式サイト「アクセス」
- 東京ゲームショウ2026公式サイト「ファミリーゲームパーク2026開催決定!」
