ゲームについて調べていると、「オンラインゲーム」と「ネットゲーム」という2つの呼び方を目にすることがあります。
どちらもインターネットを使うゲームという印象がありますが、「オンラインゲームは家庭用ゲーム機で、ネットゲームはパソコン?」「ネットゲームのほうが古い呼び方?」など、何か使い分けがあるようにも感じられます。
実際には、オンラインゲームとネットゲームに明確なジャンル上の違いはなく、基本的には同じ意味で使われています。
違うのはゲームの仕組みというより、主に呼び方です。ただし、「ネトゲ」という略称から特定のゲームを連想するなど、日常的な使われ方では少し印象が異なることがあります。
オンラインゲームとネットゲームは基本的に同じ
オンラインゲームは、インターネットなどのネットワークを利用して遊ぶコンピューターゲームを広く指す言葉です。
パソコンだけでなく、家庭用ゲーム機やスマートフォンなど、さまざまな端末のゲームに使われます。
一方のネットゲームも、オンラインゲームの別称として使われる言葉です。「インターネットゲーム」を略した言い方として使われ、さらに短くした「ネトゲ」という俗語的な略称も広く知られています。
辞書では「ネットワークゲーム」も、オンラインゲームの別称として挙げられることがあります。
そのため一般的には、
オンラインゲーム
ネットゲーム
インターネットゲーム
ネットワークゲーム
はいずれも、ネットワークを利用するゲームを表す近い言葉として使われています。
「オンラインゲームとネットゲームでは通信方式が違う」「オンラインゲームは家庭用ゲーム機、ネットゲームはパソコン」といった共通の決まりがあるわけではありません。
ネットゲームという名前だからパソコン専用ということもありません。 家庭用ゲーム機やスマートフォンで遊ぶゲームについて「ネットゲーム」「ネトゲ」と呼ぶ場合もあります。
なぜ「オンラインゲーム」と「ネットゲーム」の2つがある?
同じようなゲームを指す言葉が複数あるのは、「オンライン」や「インターネット」という言葉がそれぞれ使われてきたためです。
オンライン(online)は、コンピューターや通信機器がネットワークにつながって利用できる状態を表す言葉です。ゲーム分野でも、ネットワークを利用して遊ぶゲームを「オンラインゲーム」と呼びます。
一方、「ネットゲーム」は「インターネットゲーム」を略した呼び方として使われ、そこからさらに「ネトゲ」という短い形も生まれました。
「オンラインゲーム」を短くした「オンゲ」という言い方もあります。
名称が複数あるからといって、それぞれに別の規格やゲームジャンルが設定されているわけではありません。
「ネットゲーム」と「ネトゲ」では語感が少し違う
「ネットゲーム」はオンラインゲームの別称として使われる言葉ですが、さらに縮めた「ネトゲ」は、会話やインターネット上で使われるくだけた略称です。
そのため、「オンラインゲーム」と「ネットゲーム」はほぼ同じ意味でも、「ネトゲ」まで含めると受ける印象が少し変わることがあります。
また、「ネトゲ」と聞いて、MMORPGのように多数のプレイヤーが同じゲーム世界へ参加するタイプを思い浮かべる人もいるでしょう。
ただし、これは言葉から受けるイメージの違いです。「ネットゲーム」や「ネトゲ」がMMORPGだけを指すという決まりはありません。
オンラインゲームは対戦ゲームだけではない
オンラインゲームと聞くと、「インターネットでほかの人と対戦するゲーム」を思い浮かべるかもしれません。
実際の使われ方はもっと幅広く、対戦だけが条件ではありません。
ほかのプレイヤーと協力して遊ぶゲーム、多数のプレイヤーが同じ仮想世界を共有するゲーム、端末同士をネットワークで接続するゲームなど、さまざまな形があります。
ゲームのランキングやプレイ結果をネットワーク経由で共有する仕組みもあります。
そのため、オンラインゲーム=必ずリアルタイムで誰かと対戦するゲームではありません。
オンライン機能があれば全部「オンラインゲーム」?
現在のゲームには、1人用を中心としながらランキング、追加コンテンツ、イベント、データ共有などでインターネットを利用する作品も数多くあります。
こうしたゲームまで常に「オンラインゲーム」と呼ぶかどうかには、すべての作品に当てはめられる厳密な境界があるわけではありません。
オンライン接続を前提として遊ぶゲームなら「オンラインゲーム」と呼びやすい一方、基本部分はオフラインで遊べて、一部にオンライン機能が付いている場合には、単に「オンライン機能のあるゲーム」として扱われることもあります。
現在では、「ネットにつながるかどうか」だけでゲーム全体をきれいに二分できるとは限りません。
これは「オンラインゲーム」と「ネットゲーム」の違いというより、ゲームの遊び方やネットワーク機能が多様になったことで生まれる境界の曖昧さです。
「ソーシャルゲーム」や「MMO」とはどう違う?
オンラインゲームに似た言葉として、ソーシャルゲームやMMOもあります。
これらは「オンラインゲーム」と「ネットゲーム」のような単純な言い換えではなく、ゲームの形態や成り立ちを表す言葉です。
MMO(Massively Multiplayer Online/大規模多人数同時参加型オンラインゲーム)は、多数のプレイヤーがオンラインで同じゲーム世界に参加するタイプを指します。
MMORPGは、MMOの仕組みにRPG(ロールプレイングゲーム)の要素を組み合わせたものです。
MMOはオンラインゲームの一種ですが、オンラインゲームがすべてMMOというわけではありません。
一方のソーシャルゲームは、もともとSNSなどのサービス上で提供され、Webブラウザから遊ぶ形式が広く使われていたゲームです。ユーザー同士の交流や協力、競争といったSNSの特徴を取り入れたゲームが広まりました。
その後、スマートフォンの普及とともにゲームの提供方法も変化したため、現在のスマートフォン向けゲームとの境界が分かりにくく感じられることがあります。
ただし、ソーシャルゲームはもともとSNSとのつながりを持つゲームを指して使われてきたため、「スマートフォンゲーム全般」とまったく同じ意味ではありません。
スマートフォンで遊べること自体が、ソーシャルゲームの条件ではないからです。
比べると、
オンラインゲーム・ネットゲーム:ネットワークを利用するゲームを広く表す呼び方
MMO:多数のプレイヤーが同じ世界へ参加するオンラインゲームの形態
ソーシャルゲーム:SNSとのつながりを背景に広まったゲームの呼び方
という違いがあります。
「ネットゲーム」と「オンラインゲーム」は言い換えられる場面が多い一方、「MMO」や「ソーシャルゲーム」は、オンラインゲームとまったく同じ範囲を表す言葉ではありません。
まとめ
オンラインゲームとネットゲームは、別々のゲームジャンルではありません。
どちらもインターネットなどのネットワークを利用して遊ぶゲームを指し、基本的には同じ意味で使われています。
「ネットゲーム」はオンラインゲームの別称として使われ、「ネトゲ」はそこからさらに縮めたくだけた略称です。ネットゲームはパソコン専用の呼び方ではなく、家庭用ゲーム機やスマートフォンのゲームにも使われます。
「ネットワークゲーム」「インターネットゲーム」といった近い呼び方もありますが、MMOやソーシャルゲームはオンラインゲームと完全に同じ意味の言葉ではありません。
また現在では、オフラインを中心にしながら一部だけネットワーク機能を利用するゲームもあるため、どこからを「オンラインゲーム」と呼ぶかがはっきりしない場合もあります。
「オンラインゲームとネットゲームでは何が違うのか」という疑問については、ゲームの仕組みに大きな違いがあるのではなく、基本的には呼び方の違いと考えてよいでしょう。
参考情報
- 一般社団法人日本オンラインゲーム協会(JOGA)「オンラインゲームガイドライン」
- コトバンク「オンラインゲーム」
- コトバンク「ネットゲーム」
- コトバンク「ソーシャルゲーム」
