父の日は、父や父のように支えてくれた人へ感謝を伝える日です。日本では毎年6月の第3日曜日にあたり、年によって日付が変わります。
「6月15日が父の日」と思われることもありますが、実際には日付固定ではありません。父の日は6月第3日曜日のため、カレンダーによって6月15日から6月21日の間で変わります。
母の日に比べると、父の日は少し控えめな印象を持たれることがあります。けれど由来をたどると、父を大切に思う娘の願いから広がった行事であり、家族の中で父の存在を見つめ直す日として根づいてきました。
父の日は6月15日固定ではない
父の日は「6月15日」と固定された記念日ではありません。日本やアメリカでは、基本的に6月の第3日曜日に祝われます。
そのため、父の日の日付は年によって変わります。もっとも早い年は6月15日、もっとも遅い年は6月21日になり、毎年カレンダーで確認する必要があります。たとえば、2026年は6月21日が父の日です。
母の日も毎年5月の第2日曜日なので、年によって日付が変わります。父の日も同じように、曜日を基準にした年中行事です。
日本では、父の日は国民の祝日ではありません。法律で定められた休日ではなく、家庭やお店、地域の中で親しまれている記念日です。日曜日にあたるため、家族で食事をしたり、贈り物を渡したり、短いメッセージを送ったりしやすい日でもあります。
父の日の始まりはアメリカの娘の願い
父の日の由来としてよく知られているのは、アメリカのソノラ・スマート・ドッドという女性の話です。
彼女の父は、妻を亡くしたあと、子どもたちを育てた人物でした。ソノラはその父を尊敬し、母の日があるなら父に感謝する日も必要だと考えたとされています。
1910年には、アメリカ・ワシントン州スポケーンで父の日の行事が行われました。ただし、父の日は始まってすぐに全国的な記念日になったわけではありません。母の日に比べると、定着までには時間がかかりました。
その後、アメリカでは1966年にリンドン・ジョンソン大統領が6月第3日曜日を父の日とする宣言を出し、1972年にはリチャード・ニクソン大統領の時代に恒久的な記念日として位置づけられました。
なぜ6月の第3日曜日なのか
父の日が6月にある理由には、ソノラ・スマート・ドッドの父の誕生月が6月だったことが関係するとされています。
父をたたえるために6月に礼拝を行ってもらったことが、父の日の広がりにつながりました。そこから、6月の第3日曜日に父へ感謝を伝える行事として定着していきます。
ただし、現在の父の日は、特定の一人の父だけをたたえる日ではありません。家庭を支える父、育ててくれた父、父のように支えてくれた人、祖父や義父など、さまざまな存在へ感謝を向ける日として受け止められています。
6月第3日曜日という形は、日付が毎年変わるぶん、少し分かりにくいところもあります。一方で、日曜日にあたるため、家族で過ごす時間を作りやすいという面もあります。
日本で父の日が広まった背景
日本でも、父の日はアメリカ由来の行事として広まっていきました。ただし、母の日ほど早く強く定着したわけではありません。
日本で父の日の認知を広げるうえで大きな役割を果たしたのが、日本ファーザーズ・デイ委員会です。1981年にFDC日本ファーザーズ・デイ委員会が設立され、1982年には第1回「父の日黄色いリボンキャンペーン」が行われました。
この活動は、父の日を家庭だけの小さな行事にとどめず、社会の中で父親の役割や家族のつながりを考えるきっかけにするものでした。
現在でも、父の日に向けたキャンペーンや、父親像に関わる表彰の取り組みなどが行われています。こうした活動を通して、日本でも父の日が少しずつ親しまれる行事になっていきました。
父の日に黄色い花を贈るのはなぜか
父の日といえば、黄色いバラやひまわりを思い浮かべる人もいます。母の日のカーネーションほど強く決まっているわけではありませんが、日本では黄色が父の日のイメージカラーとして広まりました。
この背景には、日本ファーザーズ・デイ委員会の「黄色いリボンキャンペーン」があります。「黄色いリボンでお父さんに贈り物をしましょう」という呼びかけが行われたことで、父の日と黄色の結びつきが知られるようになりました。
黄色は、明るさや感謝を連想しやすい色として受け止められ、日本では黄色いリボンキャンペーンと結びついて父の日のイメージカラーとして広まりました。そのため、黄色いバラやひまわり、黄色い包装のギフトなどが選ばれやすくなっています。
ただし、黄色い花を必ず贈らなければならないわけではありません。お酒、食べ物、洋服、手紙、家族で過ごす時間など、父の日の形は家庭によって違います。大切なのは、形式よりも「ありがとう」を伝えることです。
父の日は「父だけ」を祝う日ではなくなっている
現代の父の日は、昔ながらの父親像だけに限られません。
仕事で家族を支える父もいれば、家事や育児に深く関わる父もいます。実の父だけでなく、祖父、義父、育ての親、父のように支えてくれた人へ感謝を伝える日として受け止めることもできます。
また、父の日を少し気まずく感じる人もいます。家庭の事情によっては、父に感謝する日という言葉が重く感じられることもあるでしょう。その場合は、無理に一般的な形に合わせる必要はありません。
父の日は、決められた言葉を言う日というより、自分にとっての「支えてくれた人」を思い出す日と考えると、少し柔らかく受け止めやすくなります。
父の日に感謝を伝える方法
父の日の贈り物で迷ったときは、高価なものを選ぶより、相手に合う形を考えるほうが喜ばれやすいです。
普段使うものが好きな人には、靴下、ハンカチ、財布、仕事道具などが合います。食べることが好きな人なら、好きなお菓子、飲み物、少し特別な食事もよいでしょう。花を贈るなら、黄色いバラやひまわりなど、季節感のある明るい花が選ばれやすいです。
贈り物をしない場合でも、短いメッセージを送るだけで十分です。「いつもありがとう」「体に気をつけてね」「今度ごはんに行こう」くらいの言葉でも、普段あまり言えない気持ちを伝えるきっかけになります。
父の日は、大きなイベントにしなければならない日ではありません。いつもは照れくさくて言えない感謝を、少しだけ言葉にしやすくする日です。
Q&A(よくある疑問)
まとめ
父の日は、父や父のように支えてくれた人へ感謝を伝える日です。日本では毎年6月の第3日曜日にあたり、6月15日になる年もありますが、日付が固定されているわけではありません。
由来としてよく知られているのは、アメリカのソノラ・スマート・ドッドが父に感謝する日を求めた話です。その思いが広がり、現在では多くの国で父の日が祝われるようになりました。
日本では黄色いリボンキャンペーンの影響もあり、黄色い花や黄色い贈り物が父の日のイメージとして親しまれています。ただ、父の日に一番大切なのは高価な贈り物ではなく、普段は言いにくい感謝を伝えることです。
参考情報
- FDC 日本ファーザーズ・デイ委員会「父の日イエローリボンキャンペーン公式サイト」
- FDC 日本ファーザーズ・デイ委員会「FDCについて」
- 内閣府「国民の祝日について」
- HistoryLink.org「Father’s Day is conceived by Spokane’s Sonora Smart Dodd and celebrated for the first time in Spokane on June 19, 1910.」
- HISTORY「Father’s Day: 2026 Date, History & Traditions」
- The American Presidency Project「Proclamation 3730—Father’s Day, 1966」
- PublicHolidays.jp「Father’s Day 2026, 2027 and 2028」
