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オリンピックの五輪マークは何を表す?5つの輪に込められた本当の意味

オリンピックのシンボルとして世界中で知られている五輪マーク。
「5つの大陸を表している」という説明を、一度は聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
ただ、この説明は完全な間違いではないものの、少しだけ省略されすぎています。
五輪マークが生まれた背景や、なぜ5つの輪なのかを知ると、オリンピックという大会の考え方そのものが、少し違って見えてきます。


目次

五輪マークは「5つの大陸」を単純に割り当てたものではない

五輪マークは、確かに「5」という数字が重要な意味を持っています。
しかし、それぞれの輪が特定の大陸を1つずつ表しているわけではありません

5つの輪が象徴しているのは、

  • アフリカ
  • アメリカ
  • アジア
  • ヨーロッパ
  • オセアニア

という、当時オリンピックに参加していた5つの大陸圏です。
ここで重要なのは、地理学的な大陸の数を正確に数えたものではなく、
人々が暮らし、国際大会に参加する世界の主要な地域をまとめて表現したという点です。


なぜ南極は含まれていないのか

五輪マークに南極が含まれていない理由は、とても現実的です。
南極には、オリンピックに参加する常住国家や人口が存在しないためです。

五輪マークは、地図をそのまま図案化するためのものではなく、
人類が集い、競い合う世界そのものを象徴するためのマークとして考えられました。
そのため、当時の国際社会の実態に合わせて、5つの大陸圏が選ばれています。


五輪の色には「特定の国を指さない」意図がある

五輪マークは、青・黄・黒・緑・赤の5色で描かれています。
よく知られている説明として、

世界中の国旗は、白地を含めたこの6色のうち、必ず1色以上を使っている

という話があります。

これは厳密な公式定義というより、考案時の思想を補足する説明に近いものです。
重要なのは、色と大陸、あるいは国を一対一で結びつけていない点です。
五輪マークは、特定の国や地域を強調しない、普遍的なシンボルとして設計されています。


五輪マークが生まれた時代背景

五輪マークを考案したのは、近代オリンピックの創設者であるクーベルタン男爵です。
彼は、国際オリンピック委員会の設立に関わり、
オリンピックを単なる競技大会ではなく、国際交流の場として位置づけました。

五輪マークが考案されたのは1913年で、
その後、1920年のアントワープ大会で初めて正式に使用されています。
第一次世界大戦を挟んだこの時代背景を考えると、
「世界が再びつながる象徴」として五輪マークが設計された意図が見えてきます。


輪が「重なっている」ことに込められた意味

五輪マークで見落とされがちなのが、輪同士が重なり合っている点です。
これは装飾的なデザインではなく、

  • 大陸同士がつながっている
  • 人々が交流している
  • 国境を越えて競い合う

といったオリンピックの理念を表しています。

もし5つの輪が離れて描かれていたら、
それは「分断された世界」を示すマークになってしまいます。
あえて輪を重ねたことで、
世界がひとつの場に集まるという思想が視覚的に表現されているのです。


「5つの大陸を表している」は間違いではないが、正確でもない

ここまで整理すると、

  • 各輪が特定の大陸を担当している
  • 色と大陸が対応している

という理解は、正確とは言えません。

一方で、

  • 世界を構成する5つの大陸圏を象徴している
  • 世界中の人々が集うことを示している

という意味では、「5つの大陸を表している」という説明も、
簡略化した表現としては成り立っています


まとめ

オリンピックの五輪マークは、単純に大陸の数を示した記号ではありません。
当時の国際社会を反映した5つの大陸圏と、それらがつながり合う世界を象徴するために生まれたデザインです。
意味を知った上で五輪マークを見ると、
オリンピックが目指してきた「競争」と「共存」の考え方が、よりはっきりと感じられるはずです。

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