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パトカーはなぜサイレンを鳴らす?立てこもり現場でも鳴る理由

パトカーのサイレンといえば、犯人を追いかける場面を思い浮かべる人が多いかもしれません。
逃走中であれば、サイレンを鳴らすのは自然に感じられます。

では、犯人がすでに居場所を特定され、逃げる気配もない立てこもり事件ではどうでしょうか。
周囲は封鎖されているのに、現場の外ではサイレンが鳴り続けることがあります。

犯人に気づかれ、警戒されてしまうのではないか。
そう思う人もいるかもしれません。
実はこのサイレン、犯人に向けたものではありません。
立てこもりのような状況だからこそ鳴らされる理由があります。


目次

サイレンは犯人に聞かせるための音ではない

パトカーのサイレンは、犯人に警告するための音だと思われがちです。
しかし実際には、主な対象は犯人ではありません

立てこもり事件では、
・犯人はその場から動かない
・警察はすでに居場所を把握している
という状況がほとんどです。

この段階で、音によって犯人の行動を制御する意味はほとんどありません。


立てこもり現場でサイレンが鳴る本当の理由

周囲の一般市民に異常事態を伝えるため

立てこもり事件で最も危険にさらされやすいのは、現場の外にいる無関係な人たちです。
サイレンは、近隣住民や通行人に対し、

「今ここは通常の状況ではない」
「近づくべきではない」

という強い警告を送る役割を持っています。

音は視覚よりも早く、遠くまで届きます。
そのため、建物の陰や離れた場所にいる人にも状況を伝えられます。


野次馬や通行人を近づけないための合図

大きな事件が起きると、人はどうしても集まりやすくなります。
立てこもり事件でも、様子を見に来る人が増えることがあります。

サイレンを鳴らし続けることで、
「緊迫した現場である」という空気が作られ、
不用意な接近を防ぐ効果が生まれます。


犯人に警戒されることは想定されていないのか

たしかに、サイレンを鳴らせば犯人に警察の存在が強く伝わります。
警戒心を高めてしまうのではないか、と感じるのは自然な疑問です。

しかし立てこもり事件では、
その段階ですでに犯人が警戒していることは織り込み済みとされています。

サイレンを止めたからといって警戒が解ける保証はなく、
それよりも周囲の一般市民が状況を知らずに近づいてしまうほうが危険です。

警察は、犯人の心理よりも
無関係な人を巻き込まないことを優先して判断しています。


サイレンは現場の性質を切り替える装置

サイレンが鳴ることで、その場所は
日常の空間から緊急対応中の現場へと切り替わります。

これにより、
・交通規制
・通行制限
・警察の指示への理解

といった行動制限が、周囲にとって自然なものになります。

音は、現場全体のルールを切り替えるスイッチとして機能しています。


他の緊急車両や関係機関への合図にもなる

立てこもり事件では、警察だけでなく複数の機関が関わります。
救急、消防、専門部隊などが連携する際、サイレンは

「現在も緊急事態が続いている」

ことを周囲に示す合図にもなります。

現場の状況を共有するための、分かりやすいサインとも言えます。


なぜ静かに対応しないのか

一見すると、音を出さずに対応したほうが安全に思えるかもしれません。
しかし、周囲が状況を知らないまま行動するほうが危険です。

サイレンを止めることで、
・通行人が通常通り現場に近づく
・車両が普段通り走行する

といったリスクが高まります。

そのため、あえて音を出し続ける判断が取られます。


追跡時と立てこもり時で意味は異なる

同じサイレンでも、使われる意味は状況によって変わります。

追跡時は「警察が動いていること」を知らせる音。
立てこもり時は「近づかないでほしい」という警告の音。

音そのものよりも、
どの状況で鳴らされているかが重要です。


まとめ

パトカーのサイレンは、犯人を捕まえるためだけのものではありません。
特に立てこもり事件では、犯人よりも周囲の一般市民に向けた警告として機能します。

犯人に警戒される可能性があっても、
それ以上に無関係な人を危険から遠ざけることが優先されます。

一見すると逆効果に見える行動も、
社会全体の安全を守るための仕組みなのです。

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