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鏡開きはなぜ1月11日?日にちが決まった由来と意味を解説

正月が終わったあとに行われる行事「鏡開き」。毎年1月11日に行われるのが一般的ですが、「なぜ11日なのか」「そもそも何のための行事なのか」を詳しく知っている人は意外と少ないかもしれません。この記事では、鏡開きが1月11日に定着した理由や、行事に込められた意味を、雑学としてわかりやすく解説します。


目次

鏡開きとは何をする行事?

鏡開きとは、正月に飾った鏡餅を下げて食べる行事です。単に餅を食べる日ではなく、年神様に供えていた鏡餅をいただくことで、無病息災や一年の健康を願う意味が込められています。

ここで大切なのは、「割る」ではなく「開く」という表現が使われている点です。縁起を重んじる日本文化では、「割る」「壊す」といった言葉を避け、「運が開ける」「未来が開く」といった前向きな意味を持つ「開く」という言葉が選ばれました。


なぜ鏡餅を割らずに「開く」のか

鏡餅は、年神様が宿る依り代(よりしろ)と考えられてきました。そのため、刃物で切ることは避けられ、木槌などで割ってから手で分けるのが本来の作法とされています。

この行為には、「神様の力を分けてもらう」という意味合いがあり、鏡開きは単なる食事ではなく、信仰と結びついた習慣として大切にされてきました。


鏡開きはなぜ1月11日なのか

正月行事の区切りとしての意味

もともと正月は、松の内と呼ばれる期間が終わるまで続くと考えられていました。松の内が明けると年神様が帰るとされ、その後に鏡餅を下げる流れが自然に生まれます。鏡開きは、正月行事を締めくくる役割を持つ行事でもあります。

武家社会で定着した日付

鏡開きが1月11日に定着した背景には、武家社会の習慣が関係しています。江戸時代、武家では1月11日に「具足開き」と呼ばれる、鎧や兜を開いて一年の無事を祈る行事が行われていました。この日を節目として正月を終える習慣が広まり、鏡開きの日付も11日に揃えられていったと考えられています。


なぜ「11日」という数字なのか

11という数字そのものに、強い宗教的意味があったわけではありません。ただし、日本では古くから奇数が縁起の良い数字とされる傾向があり、偶数より好まれました。また、1月10日を過ぎて生活が落ち着き始める頃合いだったことも、11日が選ばれた理由の一つと考えられています。


地域によって違う鏡開きの日

現在でも、鏡開きの日付は地域によって異なります。

  • 関東地方:1月11日
  • 関西地方:1月15日、または1月20日

これは、松の内の期間が地域によって異なっていた名残です。どの日が正しいというわけではなく、それぞれの土地の生活文化が反映されています。


鏡開きは宗教行事なのか?

鏡開きは年神様への信仰と関わりはありますが、神社で正式に定められた宗教行事というよりも、民間の生活文化として広まった年中行事と考えられています。そのため、家庭ごとにやり方や食べ方が多少違っていても問題ありません。


鏡開きで餅を食べる理由

鏡開きで食べる餅は、年神様の力が宿った縁起物とされてきました。これを食べることで、一年を健康に過ごせると信じられてきたのです。ぜんざいやおしるこにして食べる習慣も、硬くなった餅を無理なく食べるための生活の知恵でした。


まとめ

鏡開きが1月11日に行われる理由には、正月行事の区切りや武家社会の習慣といった歴史的背景があります。また、「割る」ではなく「開く」という言葉選びや、刃物を使わない作法には、日本人の縁起を大切にする考え方が色濃く表れています。由来を知ることで、何気ない年中行事も、より身近で意味のあるものとして感じられるかもしれません。

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